王子様の溺愛は、とことん甘い【ハロウィンSS】

「うん…詩音先輩にも、このお菓子食べて欲しいし…ちょっと寂しいから」



一日詩音先輩と会っていないだけで、もう寂しいだなんて思い始めてる。



詩音先輩は今頑張っているんだから、それくらい我慢しなきゃ。



そう強く決心したら、彩凛ちゃんがギュッと抱きついてきた。



「〜っ!もうっ、芙羽梨の寂しい思いは私が埋める…!」



「ふふっ、ありがとう彩凛ちゃん。まだまだクッキーとか残ってるから、良かったら食べてね」



「芙羽梨天使…!!」



そんなやり取りをした昼休み。



周りの子達にもお菓子を配っていたら、あっという間に時間が過ぎていった。

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