王子様の溺愛は、とことん甘い【ハロウィンSS】
「じゃあ、またね芙羽梨。お菓子ありがとう!」
「どういたしまして…!こちらこそ食べてくれてありがとうっ…!」
午後の授業を終え、帰り支度を済ました頃。
「うん。詩音先輩といっぱいイチャイチャしておいで?」
彩凛ちゃんはニヤニヤしながら手を振って帰って行った。
「っ!か、からかわないでよ彩凛ちゃんっ…!」
「ふっ、また明日〜」
「うん…ばいばい…!」
教室を出ていく彩凛ちゃんを見送り、トイレに寄ったあと昇降口へと向かった。
えーと…お菓子は持ったし、忘れ物はない…よね。