王子様の溺愛は、とことん甘い【ハロウィンSS】
「うん、大丈夫…!」
「なにが大丈夫なの?」
靴箱の前で最終チェックをしていると、いきなりのんびりとした声が聞こえて驚く。
「わあっ…!?」
だ、誰……!?
今日は驚かされてばっかりだな…と落ち込みながら振り返ると…。
「やっほー。はっぴーはろうぃん?」
ぐるぐるキャンディを手に持った羽柴先輩が、靴箱にもたれかかっていた。
「羽柴先輩…!!」
びっくりした……でも、なんでこんなところにいるんだろう…?
「なんでこんなところにいるんだろう?って顔してるね?」