素直になれない雪乙女は眠れる竜騎士に甘くとかされる
「そっか、わかったよ。いつも、応援してるからね」
リリアはそう言って背中を押してくれた。
「……あのね、でも、無駄になるかもしれないけど」
優しい言葉に思わず弱音を吐いてしまったアリスに向かってリリアは言ってくれた。
「……アリスが頑張ろうって思って、何かをするなら、もし失敗したとしても絶対に無駄にならないよ。だから、大丈夫だよ」
◇◆◇
アリスは次の日、手に入りやすい材料を求めて市場へと向かった。首尾よくかなりの数の原料を手に入れることが出来たが、珍しい原料は、入荷数がそもそも少ないし、店に並んでいたとしても、すぐに売れてしまう。
「うーん、そうだね、これと、これだと、近くの森に自分で取りに行った方が早いかもしれないね。薬草が生えているところを示した地図があるけど買うかい?」
薬屋のおじさんはアリスが手渡した薬の原料となるものが順に書かれた紙を見ながら、親切にそう教えてくれた。それは彼にとっては儲けにもならないけれど、若い女の子が懸命に薬草を探しにきているから、何か事情があると察したのだろう。
「はい。ありがとうございます」
リリアはそう言って背中を押してくれた。
「……あのね、でも、無駄になるかもしれないけど」
優しい言葉に思わず弱音を吐いてしまったアリスに向かってリリアは言ってくれた。
「……アリスが頑張ろうって思って、何かをするなら、もし失敗したとしても絶対に無駄にならないよ。だから、大丈夫だよ」
◇◆◇
アリスは次の日、手に入りやすい材料を求めて市場へと向かった。首尾よくかなりの数の原料を手に入れることが出来たが、珍しい原料は、入荷数がそもそも少ないし、店に並んでいたとしても、すぐに売れてしまう。
「うーん、そうだね、これと、これだと、近くの森に自分で取りに行った方が早いかもしれないね。薬草が生えているところを示した地図があるけど買うかい?」
薬屋のおじさんはアリスが手渡した薬の原料となるものが順に書かれた紙を見ながら、親切にそう教えてくれた。それは彼にとっては儲けにもならないけれど、若い女の子が懸命に薬草を探しにきているから、何か事情があると察したのだろう。
「はい。ありがとうございます」