素直になれない雪乙女は眠れる竜騎士に甘くとかされる
目を閉じ、腕を出して思わず頭を庇ったけれどいつになっても、その鋭い歯は飛んで来ない。
(……何?)
そっと目を開けると、バラバラになっている魔物の破片が散らばっていた。アリスがそれを見てぺたんと地面に座り込むと背後からキュルキュルという可愛らしい鳴き声がする。
「アレック……?なんでここに」
振り向くとその緑竜はキュルキュルと甘えた声で鳴きながら、驚きに固まってしまったアリスに近づいてきた。慰めるように顔を傾けて頬擦りしてくれる。その優しそうな大きな黒い瞳を見てほっとしたアリスは泣いてしまった。
この竜はゴトフリーの相棒だから、自分を守ってくれたのはわかっていた。今は眠ってしまっている彼がアレックを通して守ってくれたのだ。
そう思うと涙が止まらなくて、素直になれないまま話せなくなってしまった今がすごく辛かった。
(……何?)
そっと目を開けると、バラバラになっている魔物の破片が散らばっていた。アリスがそれを見てぺたんと地面に座り込むと背後からキュルキュルという可愛らしい鳴き声がする。
「アレック……?なんでここに」
振り向くとその緑竜はキュルキュルと甘えた声で鳴きながら、驚きに固まってしまったアリスに近づいてきた。慰めるように顔を傾けて頬擦りしてくれる。その優しそうな大きな黒い瞳を見てほっとしたアリスは泣いてしまった。
この竜はゴトフリーの相棒だから、自分を守ってくれたのはわかっていた。今は眠ってしまっている彼がアレックを通して守ってくれたのだ。
そう思うと涙が止まらなくて、素直になれないまま話せなくなってしまった今がすごく辛かった。