【書籍化】素直になれない雪乙女は眠れる竜騎士に甘くとかされる【コミカライズ】
そうするとこの腕の持ち主は誰なのだろうか、と不思議に思って目を開いた。竜騎士の誰かが来てくれたのだろうか。
「……ゴトフリー……?」
アリスの体を軽々と片腕だけで支えて、左手には手綱をしっかりと持っている、蜂蜜色の髪をした竜騎士だ。
「アリス、幽霊を見たみたいな顔しないでよ」
からかうように紺色の目を細めているのは、治療院のベッドに寝ているはずのゴトフリーだった。信じられないと目を瞬いているアリスをぎゅっと抱き寄せると、頬に軽くキスをした。
「……アレックから聞いてはいたけど、どうして、こんな格好して森に居るの? ……あ、いや、ごめん。アリスはどんな格好をしても可愛いから変な意味に取らないで」
慌てて自分の言葉を説明するその様子が、まるで夢のようで。
そうじゃないって確かめたくて、アリスはその首にぎゅっと抱きつくと、声をあげてわんわん泣いた。ゴトフリーは嫌な顔ひとつせずに、そんなアリスを鞍に対面で座らせてもう一度ぎゅっと抱きしめた。
ひとしきり泣いたアリスが顔をあげるまで、彼はちゃんと待ってくれた。
「……ゴトフリー……?」
アリスの体を軽々と片腕だけで支えて、左手には手綱をしっかりと持っている、蜂蜜色の髪をした竜騎士だ。
「アリス、幽霊を見たみたいな顔しないでよ」
からかうように紺色の目を細めているのは、治療院のベッドに寝ているはずのゴトフリーだった。信じられないと目を瞬いているアリスをぎゅっと抱き寄せると、頬に軽くキスをした。
「……アレックから聞いてはいたけど、どうして、こんな格好して森に居るの? ……あ、いや、ごめん。アリスはどんな格好をしても可愛いから変な意味に取らないで」
慌てて自分の言葉を説明するその様子が、まるで夢のようで。
そうじゃないって確かめたくて、アリスはその首にぎゅっと抱きつくと、声をあげてわんわん泣いた。ゴトフリーは嫌な顔ひとつせずに、そんなアリスを鞍に対面で座らせてもう一度ぎゅっと抱きしめた。
ひとしきり泣いたアリスが顔をあげるまで、彼はちゃんと待ってくれた。