【書籍化】素直になれない雪乙女は眠れる竜騎士に甘くとかされる【コミカライズ】
大好きな彼に嫌われたら、どうしようと弱い自分が囁くのだ。
「……ん、アリス。なんか言いたいことあるの?」
真っ赤な顔をしてこくこくと必死に頷くアリスに、ゴトフリーは優しく微笑んだ。
「焦らなくて良いよ。俺はいくらでも待てるし、ゆっくり言って」
なかなか言葉が出ないアリスに、ゴトフリーは辛抱強く待ってくれる。
優しく紺色の瞳に見つめられて、勇気の灯が灯る。さっきくれた愛の言葉が、この人はどんな醜態を晒したとしても、きっと私のことを好きだと言ってくれるという確信も、きっと背中を押してくれた。
しばらく、言わなきゃと言えないが心の中で戦った。こんなチャンスは、きっとなかなかない。話の流れもあるだろうし、彼が「愛している」と言ってくれたから、自分も彼に返したいと思ったのだ。
その後、空の上でたっぷりとした時間を置いてから、アリスはちいさな声で言った。それはゆるい風の音にもかき消えてしまいそうな、ちいさな声だった。
「……ゴトフリー、すき……」
「……アリス……?」
その紺色の瞳を見てはっきりと言った。
「あのね、私……ゴトフリーのこと、すきなの」
「……ん、アリス。なんか言いたいことあるの?」
真っ赤な顔をしてこくこくと必死に頷くアリスに、ゴトフリーは優しく微笑んだ。
「焦らなくて良いよ。俺はいくらでも待てるし、ゆっくり言って」
なかなか言葉が出ないアリスに、ゴトフリーは辛抱強く待ってくれる。
優しく紺色の瞳に見つめられて、勇気の灯が灯る。さっきくれた愛の言葉が、この人はどんな醜態を晒したとしても、きっと私のことを好きだと言ってくれるという確信も、きっと背中を押してくれた。
しばらく、言わなきゃと言えないが心の中で戦った。こんなチャンスは、きっとなかなかない。話の流れもあるだろうし、彼が「愛している」と言ってくれたから、自分も彼に返したいと思ったのだ。
その後、空の上でたっぷりとした時間を置いてから、アリスはちいさな声で言った。それはゆるい風の音にもかき消えてしまいそうな、ちいさな声だった。
「……ゴトフリー、すき……」
「……アリス……?」
その紺色の瞳を見てはっきりと言った。
「あのね、私……ゴトフリーのこと、すきなの」