素直になれない雪乙女は眠れる竜騎士に甘くとかされる
「……ゴトフリー、あのね。本当にゴトフリーの心配するようなことじゃないの。本当なんだよ」

 じっとその紺色の瞳を見つめてそう言うけど、彼はそれを聞いても不満気な顔をしている。

「何で、あいつに、ブレンダンに言えて俺には言えないの。アリスは俺の彼女なのに……」

 そう言ってからアリスのちいさな耳を軽くかじると、ぐちゅりと音をさせて舐め上げはじめた。何度もねぶるように舐めて感じはじめたアリスの吐息に満足気に笑う。首筋も何度も繰り返し舐めて、自分の存在を刻みつけるようにいくつも赤い痕を残した。ちりっと時折痛むその感触も彼のつよい所有欲を感じてしまう。
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