素直になれない雪乙女は眠れる竜騎士に甘くとかされる
 その行為をすごく楽しみにしてそうなゴトフリーに対して、どうしたらその提案を却下することが出来るのかわからなくてアリスは真っ赤になってしまう。

(どうしよう。一緒にお風呂なんて、絶対恥ずかしすぎる)

「……ゴトフリー、その、私お風呂は一人が良いな……一緒に入るのはまた今度にしよ?」

 両手を重ねてもじもじしながら、声を出したアリスにゴトフリーは不思議そうに言った。

「どうせこれからお互い裸になるんだし、触り合うんだよ。何が問題なの?」

「そのっ……女の子はね、心の準備とかね、色々あるんだよっ……それにそういうことする前にチェックしときたいんだよ……」

 今までなし崩しにしか行為に至ったことがなくて、そういう心構えをする隙もなかったし、ようやくゴトフリーとちゃんとした一夜を共にすると思うと緊張する。それに変なところがないかとか、一人で隅々まで見ておきたかった。

 それを聞いて懸命に吹き出しそうになっているのを我慢している顔になっているゴトフリーをじろっと睨むと頬を膨らませた。
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