素直になれない雪乙女は眠れる竜騎士に甘くとかされる
 絶句しているアリスを横目に、ゴトフリーはにこっと笑いながら桶を取って体に湯をかけ始めた。

「ん? 俺ね、多分わかっているかもしれないけど、セックスの時とかさ、好きな女の子が嫌がったり恥ずかしそうにするのを見るのがすごい好きなんだよね。だからそういうアリスを見れるチャンスを逃したくなかったから」

 確かに彼がそう言う時に意地悪になるのはわかっていたけれど、まさか今入ってくるとは思わなかった。全く悪いことをしたとは思っていない様子であっけらかんとしたゴトフリーは体を軽く流すと、大きな湯船にゆっくりと入ってどうにも動きようがなくて縮こまったままのアリスを後ろから抱きしめた。

「アリス、どこをチェックするの? 俺も手伝うから教えてよ」

 その大きな手は腰をさまようとやわやわと下腹の辺りを揉み始めた。自分の体型はあまり細いとか華奢とは言えないとわかっているアリスは、ぱしゃんと音をさせて彼から離れた。

「やっ……そこは触らないで」

「どうして? アリスはどこもかわいいのに」

「もうっ……肉ついてるからダメなの。ゴトフリーみたいに鍛えて無駄な肉がない人じゃないから、ダメ」
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