素直になれない雪乙女は眠れる竜騎士に甘くとかされる
 やっぱり彼は笑いだしそうなのを我慢している微妙な表情になった。整ったその顔が何とも言えない面持ちになっているのを見て、アリスはむっと拗ねた顔になる。

「俺みたいな体じゃないから、触りたいんだよ。ほら、こっちに来て。こうやってしていると、落ち着くから」

 アリスの腕を取って、後ろから抱き寄せると大きな体の中にすっぽりと包まれてしまったような気がする。確かにこうしていると体全体にすべすべしていて気持ちの良い人肌を感じられてすごく安心する。ほうっと息をつくと、肩口に顎を乗せたゴトフリーが甘えるように言った。

「アリス、キスしたいな。君からして欲しい」

 じっとその優しい目が見ているその誘惑に抗えなくて、アリスはちゅっとキスをした。近づいたその唇を逃さないようにぬるりとした分厚い舌が入り込むと、口内にあった舌を吸い上げて歯列を探るように動き回る。擦り合わされるその舌同士の気持ち良い触れ合いに、アリスもあっという間に夢中になって応えた。その隙にお湯に浮いている両胸を、ゴトフリーは後ろから揉み込んだ。柔らかく揉まれて尖りの部分がどんどん固くなっていくのを感じた。
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