素直になれない雪乙女は眠れる竜騎士に甘くとかされる
 それを聞いてびっくりした顔で見上げるアリスの柔らかなお尻を揉み上げて、ゴトフリーは笑った。

「それくらい貰えないと割りに合わないってことだよ。幼い頃から死ぬ程努力しないとなれないし、前段階に運良くなれたとしても、竜に選ばれないとなれない。それに仕事はいつも命懸けだからね、乗っているだけで強力な加護をくれる竜が居るからよっぽどのことがない限りは大丈夫だけど、戦場に絶対はないからね」

 それを聞いてアリスは目の前の大きな胸に抱きついた。

「……竜騎士やめない?」

 それを聞いてゴトフリーは驚いた顔をして、上目遣いのアリスを見下ろした。

「……どうしてもアリスがやめろって言うなら将来的にやめることも選択肢に入れるけど、理由を聞いて良い?」

「だって……この前にゴトフリーが眠ってしまった時も胸が潰れそうだった。あんな思いをしたくない。生活にかかるお金だったら私だって文官だから、そこそこ貰っているし、ゴトフリーが普通のお仕事についても大丈夫だよ」

「アリスが俺を養ってくれるの?」
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