【書籍化】素直になれない雪乙女は眠れる竜騎士に甘くとかされる【コミカライズ】
◇◆◇
事後の気怠い時間の中、彼の太い腕に腕枕をしてもらって何も言わずじっと見つめ合う時間は至福だった。未だどこか信じられないけれど、この目の前の大好きな人は本当に自分のことが好きなのだ。その見つめられる熱い視線だけでそれがわかってしまう。
「……ね、アリス」
ゴトフリーはちょっとかすれた声で言った。その言葉に顔を傾けると、彼はちゅっと音をさせて頬にキスをした。
「あのね、全然断ってもらっても良いんだけどね……今度城で働く騎士が恋人や配偶者を連れて集まる舞踏会があるんだけど……その……」
言いにくそうにするその顔にアリスはさっきの彼の真似をして頬にキスを仕返した。それは実は最近アリスは彼がいつ言ってくれるのかなと思って待っていた誘いだったからだ。
「絶対行く。ゴトフリーとダンス出来るの? あ、でも、私あんまりダンス上手くないけど……」
事後の気怠い時間の中、彼の太い腕に腕枕をしてもらって何も言わずじっと見つめ合う時間は至福だった。未だどこか信じられないけれど、この目の前の大好きな人は本当に自分のことが好きなのだ。その見つめられる熱い視線だけでそれがわかってしまう。
「……ね、アリス」
ゴトフリーはちょっとかすれた声で言った。その言葉に顔を傾けると、彼はちゅっと音をさせて頬にキスをした。
「あのね、全然断ってもらっても良いんだけどね……今度城で働く騎士が恋人や配偶者を連れて集まる舞踏会があるんだけど……その……」
言いにくそうにするその顔にアリスはさっきの彼の真似をして頬にキスを仕返した。それは実は最近アリスは彼がいつ言ってくれるのかなと思って待っていた誘いだったからだ。
「絶対行く。ゴトフリーとダンス出来るの? あ、でも、私あんまりダンス上手くないけど……」