【書籍化】素直になれない雪乙女は眠れる竜騎士に甘くとかされる【コミカライズ】
◇◆◇
大きなお弁当が入ったバッグを持って竜騎士団が使用する大部屋の扉の前に立ち尽くす。
今日はいつも食堂で一緒に昼ご飯を食べているリリアが前々からの予定での休みだから、ゴトフリーと中庭で一緒にお弁当を食べる予定にしていて、彼を迎えに来たのだ。
アリスが作るお弁当は二人の勤務の合う時にゴトフリーが朝取りに来てくれて食べ終わったらお弁当箱を戻してもらうのが習慣になっていた。けれど、一緒に中庭で食べるのは付き合ってから初めてだ。
覚悟を決めてノックをすると、近くに居たのだろう一人の竜騎士が扉を開けてくれた。大きな体をした彼は首を傾げてアリスに尋ねた。
「誰かの彼女かな? 良かったら呼んであげるよ」
その人は竜騎士になれるだけあってきりっとした整った顔をしている。厳しい篩にかけられる彼らはその生まれ持った容姿も審査基準に入るのだ。
「……あ、あのっ……ゴトフリー・マーシュさん……お願いしますっ……」
真っ赤な顔をしてつっかえつっかえ言ったアリスに彼は微笑んでから、後ろを振り向いて大きな声で言った。
「おい、ゴトフリー、かわいい恋人が迎えに来てるぞ」
その声を聞く前から察知してこちらに向かってきていたのか、すぐに大好きな彼はアリスの前に現れた。
「アリス。待ってたよ。レンドール先輩、ありがとうございました。かわいいのは俺が一番よく知ってるので、それは言わなくても大丈夫です」
大きなお弁当が入ったバッグを持って竜騎士団が使用する大部屋の扉の前に立ち尽くす。
今日はいつも食堂で一緒に昼ご飯を食べているリリアが前々からの予定での休みだから、ゴトフリーと中庭で一緒にお弁当を食べる予定にしていて、彼を迎えに来たのだ。
アリスが作るお弁当は二人の勤務の合う時にゴトフリーが朝取りに来てくれて食べ終わったらお弁当箱を戻してもらうのが習慣になっていた。けれど、一緒に中庭で食べるのは付き合ってから初めてだ。
覚悟を決めてノックをすると、近くに居たのだろう一人の竜騎士が扉を開けてくれた。大きな体をした彼は首を傾げてアリスに尋ねた。
「誰かの彼女かな? 良かったら呼んであげるよ」
その人は竜騎士になれるだけあってきりっとした整った顔をしている。厳しい篩にかけられる彼らはその生まれ持った容姿も審査基準に入るのだ。
「……あ、あのっ……ゴトフリー・マーシュさん……お願いしますっ……」
真っ赤な顔をしてつっかえつっかえ言ったアリスに彼は微笑んでから、後ろを振り向いて大きな声で言った。
「おい、ゴトフリー、かわいい恋人が迎えに来てるぞ」
その声を聞く前から察知してこちらに向かってきていたのか、すぐに大好きな彼はアリスの前に現れた。
「アリス。待ってたよ。レンドール先輩、ありがとうございました。かわいいのは俺が一番よく知ってるので、それは言わなくても大丈夫です」