素直になれない雪乙女は眠れる竜騎士に甘くとかされる
 その言葉にゴトフリーは飲んでいたお茶を吹き出しそうになったのか、口に手を当ててけほけほと咳をした。慌ててその大きな背中を撫でてあげると、ゴトフリーは顔を赤くして言った。

「そう言って貰えて飛び上がりたいくらい物凄く嬉しいけど……いきなり、どうしたの? アリス」

「……いきなりじゃないんだ。私この先もずっとずっとゴトフリーと居たいから、リリアみたいに上手に出来るようになりたいの。この前リリアに聞いたらね、そういう気持ちをゴトフリーに伝えたら良いよって言ってくれたからね」

 その言葉を聞いてますます顔を赤くしたゴトフリーは、はあっと大きく息を吐いた。

「……ゴトフリー?」

 その仕草にすこし不安になったアリスは彼の名前を呼んだ。もしかしたら彼にめんどくさいと思われてしまったのかもしれない。そのことについて十分自覚のあるアリスは座っていても自分より高い位置にある彼の可愛い顔を見上げた。
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