素直になれない雪乙女は眠れる竜騎士に甘くとかされる
 そのいきなりの強い刺激にアリスは目を開けて、その声に驚いたのか首筋から顔を上げたばかりのゴトフリーと目が合った。その何かを渇望するかのような表情を見て甘い喜びが背筋を走る。

(この人は今、私に欲情している)

 ゴトフリーは器用に片手だけ使って、アリスの背中にある下着の留め具を外した。ふるんと揺れながら出てきたその柔らかな胸に、円を描くように熱い舌を添わせ始めた。左右の胸に交互に与えられる濡れた快感は、次第にじんじんと疼き始めた胸の先には絶対に触れてくれない。

「やっ……ねえ、舐めて」

 長い時間焦らされて、じんわりと浮かんできた涙を堪えてゴトフリーに訴えた。彼は顔を上げるとふっと笑った。

「さっきからずっと舐めてるんだけど。気持ちよくなかった?」

 ぺろっと唇を舐める。優しそうなその顔が似合わない意地悪な言葉を紡ぐのを見て、ぞくぞくするほどの甘い痺れを体に感じた。続けて時々赤い痕を残しながら、胸を舐め上げる彼は涙目で何かを訴えるように、自分を見るアリスに優しく問いかけた。

「どこを舐めて欲しいかちゃんと言葉にしないとわからないよ……言ってみて?」
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