【書籍化】素直になれない雪乙女は眠れる竜騎士に甘くとかされる【コミカライズ】
 そう言うとゴトフリーは深いキスを仕掛けた。ぬるりと口内に彼の舌が這い回る感覚に背筋に何かが走っていくのを感じた。これからはじまる行為に興奮しているせいもあるのかもしれない。

 彼以外としたことがないから、他の人がどうなのかわからないけれど、ゴトフリーははじまりのキスにかなりの時間をかける。互いの熱を交換するように流し込まれる唾液を飲み干すと、彼もアリスの口内全体を吸い上げてから喉を何度も鳴らした。その体液には味なんてそんなについていないはずなのに、それが美味しく思えるのは何故なのだろうか。

 キスをしている内に器用な彼はワンピースの前ボタンを外し始めた。そうしてアリスの柔らかな胸がまだ冷たい外気に触れると同時に、その先にむしゃぶりついた。

「あっ……やっ……気持ち良いっ……」

 彼の舌や手に慣らされてかなり敏感になってしまっている胸の先を執拗に吸い上げた。その柔らかな頭を抱きしめながらそのまま倒れてしまいそうな体を必死で支えていた。左右の尖りを不公平のないように十分に刺激すると、ゴトフリーは熱い息を吐きながら、アリスを敷布の上に横たえさせた。
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