素直になれない雪乙女は眠れる竜騎士に甘くとかされる
「……そうは言っても、話して自分を知ってもらわないと好きになってもらえないだろ。俺たちは竜騎士なんだぞ。俸給もすこぶる良いしこの国では名誉な職業でもある。この黒い服着ているだけで竜騎士なのはわかってくれているんだから、向こうだって食事に誘ったらそう悪い気はしないんじゃないか」
ナイジェルの言っていることはもっともだ。今まで竜騎士だと知った途端に、目の色の変わる女の子もたくさん居た。
そうは言っても自分は別に女の子にモテたいからと竜騎士を目指したわけではないし、そんな理由でなれる程生易しい職でもなかった。だからそれが好きになってもらうきっかけになるのもなんだか癪だった。
「……なんかさ、偶然を装って出会うきっかけってないかな」
「本屋で同じ本に手を伸ばすとか? ……普通に考えてある訳ないだろ。それにそういうチャンスを作ろうと後をつけたりするなよ。お前は好きになると周りが見えなくなるからな」
友人のその忠告になんとも言えぬ顔で頷いたゴトフリーは、進展の見えない淡い恋を思うと我慢できずに大きなため息をついた。
ナイジェルの言っていることはもっともだ。今まで竜騎士だと知った途端に、目の色の変わる女の子もたくさん居た。
そうは言っても自分は別に女の子にモテたいからと竜騎士を目指したわけではないし、そんな理由でなれる程生易しい職でもなかった。だからそれが好きになってもらうきっかけになるのもなんだか癪だった。
「……なんかさ、偶然を装って出会うきっかけってないかな」
「本屋で同じ本に手を伸ばすとか? ……普通に考えてある訳ないだろ。それにそういうチャンスを作ろうと後をつけたりするなよ。お前は好きになると周りが見えなくなるからな」
友人のその忠告になんとも言えぬ顔で頷いたゴトフリーは、進展の見えない淡い恋を思うと我慢できずに大きなため息をついた。