【書籍化】素直になれない雪乙女は眠れる竜騎士に甘くとかされる【コミカライズ】
酒に飲まれて自分の犯した痴態を忘れられるなんて、物凄い幸運なのではないのだろうか。今のこの状況が信じられなくて、動くに動けず固まったまま、そういえば酒と記憶との関係を書いた論文があったなと現実逃避をした。ゴトフリーはそんな様子にちょっと不思議な顔をしつつ壁の時計を確認する。
「結構良い時間になったね、お腹すいた? 俺が何か店で買ってこようか。鍵だけ貸してくれたらアリスはそのまま寝てて良いよ、かなり疲れさせたみたいだし」
一夜のみの関係でもこういう甘い言葉が雨のように降ってくる朝は当たり前なのだろうか。それともゴトフリーが変わっているのだろうか、何分そういう関係になったのが彼ただ一人だけだから、アリスにはその判断は出来ないが。
ふあっと大きくあくびをしながら上半身を起こしたゴトフリーの動きに、二人の上にかけられていた羽毛布団がはだけられて見えたのは何も着ていない自分の剥き出しの胸だ。
「きゃっ……」
慌ててその布団を引き寄せてからアリスは体を起こして壁に背中をつけて後ずさった。ゴトフリーは下着を身につけながらふっと息をついてそんな様子に目を細めた。
「結構良い時間になったね、お腹すいた? 俺が何か店で買ってこようか。鍵だけ貸してくれたらアリスはそのまま寝てて良いよ、かなり疲れさせたみたいだし」
一夜のみの関係でもこういう甘い言葉が雨のように降ってくる朝は当たり前なのだろうか。それともゴトフリーが変わっているのだろうか、何分そういう関係になったのが彼ただ一人だけだから、アリスにはその判断は出来ないが。
ふあっと大きくあくびをしながら上半身を起こしたゴトフリーの動きに、二人の上にかけられていた羽毛布団がはだけられて見えたのは何も着ていない自分の剥き出しの胸だ。
「きゃっ……」
慌ててその布団を引き寄せてからアリスは体を起こして壁に背中をつけて後ずさった。ゴトフリーは下着を身につけながらふっと息をついてそんな様子に目を細めた。