【書籍化】素直になれない雪乙女は眠れる竜騎士に甘くとかされる【コミカライズ】
「そんなに慌てなくても、朝から無闇に襲ったりしないよ。とりあえず、腹ごしらえ……」
そこで言葉を止めた彼の視線を辿って、アリスは悲鳴をあげそうになるのをすんでのところで堪えた。今まで布団の下にあったその場所が露わになったからだ。そこまでの量ではないが、シーツに血がついていて、それがアリスの破瓜の血であることは一目瞭然だった。
じっと紺色の瞳でそれを見ているゴトフリーが考えていることがわからなくて、アリスはいてもたってもいられなくなった。
(処女だったから、重かったのかな。自分がとんでもないことしたって思っているのかな。ずっと黙ってないでなんとか言ってよ。もう)
沈黙したまま動きを止めていたゴトフリーはやっとハッとして、とりあえず床に散らばっていた服を着ることにしたのか、防寒用の上着まで身につけてからベッドに座った。
黙ったまま布団に包まっているアリスの様子を伺いつつ言葉を選んでいるのがわかった。体を捻ると、静かな声で問いかけた。
「……えっと、その。昨日失恋した彼とは、プラトニックだったの?」
そこで言葉を止めた彼の視線を辿って、アリスは悲鳴をあげそうになるのをすんでのところで堪えた。今まで布団の下にあったその場所が露わになったからだ。そこまでの量ではないが、シーツに血がついていて、それがアリスの破瓜の血であることは一目瞭然だった。
じっと紺色の瞳でそれを見ているゴトフリーが考えていることがわからなくて、アリスはいてもたってもいられなくなった。
(処女だったから、重かったのかな。自分がとんでもないことしたって思っているのかな。ずっと黙ってないでなんとか言ってよ。もう)
沈黙したまま動きを止めていたゴトフリーはやっとハッとして、とりあえず床に散らばっていた服を着ることにしたのか、防寒用の上着まで身につけてからベッドに座った。
黙ったまま布団に包まっているアリスの様子を伺いつつ言葉を選んでいるのがわかった。体を捻ると、静かな声で問いかけた。
「……えっと、その。昨日失恋した彼とは、プラトニックだったの?」