素直になれない雪乙女は眠れる竜騎士に甘くとかされる
「わー、朝からあてられちゃったわ。じゃあ僕は今から会議に行かなきゃいけないからお若い二人はごゆっくりどうぞ」
「お疲れ様です。ありがとうございます」
手を振るサハラ室長にはきはきと答えるゴトフリーは、アリスのぷるぷると怒りで震える手なんかどこ吹く風だ。
「もうっ、こっちは真面目に仕事してるんだから、遊んでるならどっか行きなさいよー!」
「アリス、大きな声出さないで。他の人の迷惑になるよ」
そのイライラの原因から、はい、と分厚い書類を渡されて、アリスは渋々さっき倒した椅子を起こしてそれに座った。渡されたそれを確認すると竜騎士団全体の経費書類だ。直接ではないけどそれを受付して処理しなきゃいけないのはもちろんアリスの仕事だから、黙々と書類の不備をチェックをする。
「あの、ずっと見られたらやりにくいし、もし不備があったらいつもみたいに内部便で返送するから……」
窓口に肘をついてじっとアリスを見ているゴトフリーに言った。今まではサッと書類を渡しただけで去って行ってしまっていたはずの彼は、今日はアリスのチェックを終えるまで待つようになっていた。
「うん、でもちゃんと書けているか見てもらうのも仕事の内だし。俺は気にせず仕事して?」
仕事を持ち出されてしまうともう何も言えなくなって、アリスはため息をつきながら持っている書類に目を落とした。
「お疲れ様です。ありがとうございます」
手を振るサハラ室長にはきはきと答えるゴトフリーは、アリスのぷるぷると怒りで震える手なんかどこ吹く風だ。
「もうっ、こっちは真面目に仕事してるんだから、遊んでるならどっか行きなさいよー!」
「アリス、大きな声出さないで。他の人の迷惑になるよ」
そのイライラの原因から、はい、と分厚い書類を渡されて、アリスは渋々さっき倒した椅子を起こしてそれに座った。渡されたそれを確認すると竜騎士団全体の経費書類だ。直接ではないけどそれを受付して処理しなきゃいけないのはもちろんアリスの仕事だから、黙々と書類の不備をチェックをする。
「あの、ずっと見られたらやりにくいし、もし不備があったらいつもみたいに内部便で返送するから……」
窓口に肘をついてじっとアリスを見ているゴトフリーに言った。今まではサッと書類を渡しただけで去って行ってしまっていたはずの彼は、今日はアリスのチェックを終えるまで待つようになっていた。
「うん、でもちゃんと書けているか見てもらうのも仕事の内だし。俺は気にせず仕事して?」
仕事を持ち出されてしまうともう何も言えなくなって、アリスはため息をつきながら持っている書類に目を落とした。