【書籍化】素直になれない雪乙女は眠れる竜騎士に甘くとかされる【コミカライズ】
09 話の流れ★
「え、えっとね、ゴトフリーのね、文字、すごく綺麗だよね」
食後、二人とも美味しい料理にお腹がいっぱいになって、まったりとした空気の中アリスはなけなしの勇気を出してその言葉を言った。この流れで自分が以前から彼に好意を持っていたことを伝えることが出来たら、とそう思ったのだ。
「あー、幼い頃に勉強を見てくれていた祖父がさ、めちゃくちゃ厳しくてね。良く課題を書き直しさせられて、必要に迫られて丁寧に書くようになった。そっか、アリスは俺の書いた書類見てるもんな」
ゴトフリーは広げていた弁当を片付けて何もなくなった敷布の上にごろんと体を横たえていた。肘をついて座ったままのアリスを見上げる。
「う、うん」
(ここから、ここからが大事。話の流れもあるから早く言わなきゃ)
こんな事を話すことの出来るチャンスはそうそうない。仕事場でするような内容でもないから、どうしても今日伝えたかった。
「別にそうしようとしてやっている訳じゃなかったんだけど、字だけは今でも良く褒められるから、アリスもそう思ってくれていたなら、じいさんに感謝だな」
「え、えっとね、それでね」
食後、二人とも美味しい料理にお腹がいっぱいになって、まったりとした空気の中アリスはなけなしの勇気を出してその言葉を言った。この流れで自分が以前から彼に好意を持っていたことを伝えることが出来たら、とそう思ったのだ。
「あー、幼い頃に勉強を見てくれていた祖父がさ、めちゃくちゃ厳しくてね。良く課題を書き直しさせられて、必要に迫られて丁寧に書くようになった。そっか、アリスは俺の書いた書類見てるもんな」
ゴトフリーは広げていた弁当を片付けて何もなくなった敷布の上にごろんと体を横たえていた。肘をついて座ったままのアリスを見上げる。
「う、うん」
(ここから、ここからが大事。話の流れもあるから早く言わなきゃ)
こんな事を話すことの出来るチャンスはそうそうない。仕事場でするような内容でもないから、どうしても今日伝えたかった。
「別にそうしようとしてやっている訳じゃなかったんだけど、字だけは今でも良く褒められるから、アリスもそう思ってくれていたなら、じいさんに感謝だな」
「え、えっとね、それでね」