【書籍化】素直になれない雪乙女は眠れる竜騎士に甘くとかされる【コミカライズ】
口ごもってしまったアリスを不思議そうに見やると、そのまま言葉が続かないからここが会話の切れ目だと思ったのか、ゴトフリーはおろむろに立ち上がった。
「ごめん、ちょっとトイレしてくる」
「え?」
せっかくのチャンスを逃してしまったアリスは思ったより残念そうな声を出してしまった。
「昼飯の時お茶を飲みすぎたな。何、アリスも連れションする?」
「……しない!」
顔を真っ赤にして言葉を返してぷいっと横を向いたアリスに、笑い声をたてながらゴトフリーはアレックが昼寝しているだろう方向へと歩いていってしまった。
季節柄寒いかと思っていたけれど雲一つない日の日光は暖くて、アリスはふわっとあくびをして目をこすった。
昨日仕事から帰ってすぐに、慌てて自分の持っている服をひっくり返して、ゴトフリーの目の色である紺色のワンピースを見つけたアリスはそれに合うコートを探した。コートも脱いでいるのに、残念ながら今のところ着ているワンピースの色は指摘されていないが。吟味してやっと服が決まったのは深夜で、それからベッドに入ったけれど、わくわく感に目が冴えてしまって全然眠れなかったのだ。
「ごめん、ちょっとトイレしてくる」
「え?」
せっかくのチャンスを逃してしまったアリスは思ったより残念そうな声を出してしまった。
「昼飯の時お茶を飲みすぎたな。何、アリスも連れションする?」
「……しない!」
顔を真っ赤にして言葉を返してぷいっと横を向いたアリスに、笑い声をたてながらゴトフリーはアレックが昼寝しているだろう方向へと歩いていってしまった。
季節柄寒いかと思っていたけれど雲一つない日の日光は暖くて、アリスはふわっとあくびをして目をこすった。
昨日仕事から帰ってすぐに、慌てて自分の持っている服をひっくり返して、ゴトフリーの目の色である紺色のワンピースを見つけたアリスはそれに合うコートを探した。コートも脱いでいるのに、残念ながら今のところ着ているワンピースの色は指摘されていないが。吟味してやっと服が決まったのは深夜で、それからベッドに入ったけれど、わくわく感に目が冴えてしまって全然眠れなかったのだ。