素直になれない雪乙女は眠れる竜騎士に甘くとかされる
 久しぶりに味わう彼の味をもっともっととねだるようにアリスは舌を絡ませた。くちゅくちゅとした音をたてながら二人はしばらく深いキスに没頭した。

 彼のその大きな手がするりと自分の胸を服の上から優しい加減で、揉み始めるのをアリスはぼうっとした意識の中で感じていた。

 キスをそのまま続けながら、ゆっくりとゴトフリーは上半身を起こすと唇を離さないままに、自分の膝の上にアリスを横座りにさせた。

 そうして前開きの紺色のワンピースのボタンを手探りで器用に外すと、大きな手をその開いた部分に滑らせ、素肌の胸をゆっくりと揉みこみはじめ、アリスはそのゆるやかな快感に身を震わせた。

 胸の先のだんだんと硬くなっていく敏感な部分を二本の指で擦り上げて、その刺激に我慢出来なくなってきたアリスは唇を離して声をあげた。

「や……あっ……あう……」

 胸を触っている左手はそのままに、忍び込むように右手をスカートの中へと入れて太ももの内側を優しく撫でた。

「アリス、かわいい」

 かすれた声で耳元で囁かれて、くったりと力の抜けてしまったアリスの下着を確認するようにそっと触れた。

「……濡れてるね」
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