素直になれない雪乙女は眠れる竜騎士に甘くとかされる
赤い顔を俯かせて両手をぎゅっとしているアリスの様子を見て、やっと何か自分に伝えたいことがあるのかと気がついたらしい彼は、背中を押して廊下に一定の間隔をおいて配置されている椅子へと腰掛けさせた。その前に跪いて顔を覗き込む。
「うん。ゆっくりで良いよ。俺は待てるから、アリスが言いたいこと言ってみて」
頭を撫でながら優しく言ってくれた彼に、じわっと涙を浮かべながらアリスはやっとの思いで言った。
「……作りたいの」
ぼそっと囁くような声だけど、どんなちいさな声も聞き逃さないようにとしていた彼にはちゃんと伝わったのか、ゴトフリーは目を見開いた。
「えっと、ん、あの、勘違いだったらごめん。俺の弁当を作りたい? ってこと?」
言いたいことがやっと伝わった。真っ赤な顔でこくこくと頷いたアリスに、はにかむように笑った。
「それは嬉しいな。俺は弁当自分で作ってるんだけど、アリスの手料理なら、なんでも食べたい。また勤務表持ってくるから、アリスが出勤して作れる日があったら教えて欲しい」
その言葉に聞き逃せないことがあったような気がして、アリスは聞き直した。
「うん。ゆっくりで良いよ。俺は待てるから、アリスが言いたいこと言ってみて」
頭を撫でながら優しく言ってくれた彼に、じわっと涙を浮かべながらアリスはやっとの思いで言った。
「……作りたいの」
ぼそっと囁くような声だけど、どんなちいさな声も聞き逃さないようにとしていた彼にはちゃんと伝わったのか、ゴトフリーは目を見開いた。
「えっと、ん、あの、勘違いだったらごめん。俺の弁当を作りたい? ってこと?」
言いたいことがやっと伝わった。真っ赤な顔でこくこくと頷いたアリスに、はにかむように笑った。
「それは嬉しいな。俺は弁当自分で作ってるんだけど、アリスの手料理なら、なんでも食べたい。また勤務表持ってくるから、アリスが出勤して作れる日があったら教えて欲しい」
その言葉に聞き逃せないことがあったような気がして、アリスは聞き直した。