素直になれない雪乙女は眠れる竜騎士に甘くとかされる
「……あれ? アリスちゃん、ゴトフリーの緊急連絡先に登録されているよね? 知らせが行ってない?」
命がかかった戦いの中に身を置く騎士が緊急連絡先に登録するということは、配偶者か、恋人の特権だ。その騎士に何かあった時に一番に連絡が行くようにと作られた制度でもある。
目の前の青くなった顔に首を振ってから、アリスは言った。
「あのっ……私達、その付き合ってなくて……」
その言葉を聞いて、エディはあーっと息をつくと言いにくそうに言葉を重ねた。
「そうか、ごめん。俺、また余計なこと言ってしまった。ゴトフリー、新人が無茶したのを庇って、大型の魔物の睡眠毒を吸い込んじゃってね……その、三日前からずっと眠っているんだ」
その言葉を聞いてから、すぐに立ち上がると、今ゴトフリーがどこに居るのかを詳しく聞くためにエディに詰め寄ってから、室長に早退の許可を得て、更衣室で何とか私服に着替えると、アリスは彼の居るという治療院へと向けて走り出したのだ。
自分に出せる限りの速度で走っているアリスにはもう、その辺の記憶が曖昧だった。
命がかかった戦いの中に身を置く騎士が緊急連絡先に登録するということは、配偶者か、恋人の特権だ。その騎士に何かあった時に一番に連絡が行くようにと作られた制度でもある。
目の前の青くなった顔に首を振ってから、アリスは言った。
「あのっ……私達、その付き合ってなくて……」
その言葉を聞いて、エディはあーっと息をつくと言いにくそうに言葉を重ねた。
「そうか、ごめん。俺、また余計なこと言ってしまった。ゴトフリー、新人が無茶したのを庇って、大型の魔物の睡眠毒を吸い込んじゃってね……その、三日前からずっと眠っているんだ」
その言葉を聞いてから、すぐに立ち上がると、今ゴトフリーがどこに居るのかを詳しく聞くためにエディに詰め寄ってから、室長に早退の許可を得て、更衣室で何とか私服に着替えると、アリスは彼の居るという治療院へと向けて走り出したのだ。
自分に出せる限りの速度で走っているアリスにはもう、その辺の記憶が曖昧だった。