殺すように、愛して。
まゆずみ。まゆずみ。まゆずみ。もっと、もっと。ほしい。ほしい。だえき。きす。ほしい。してほしい。もう、もう、めちゃくちゃに、ぐちゃぐちゃに、して。みたして。こわして。きれいに、なりたい。まゆずみに、ぜんぶ、そめられたい。まゆずみ。まゆずみ。まゆずみは、おれを、ずっと、みてる。みてくれている。おれを。まゆずみは。みてる。ずっと。おれは、おれは、まゆずみの、まゆずみの、まゆずみ、の
「瀬那、可愛いね。瀬那がどこの誰かも知らない奴らに襲われようが犯されようが奪われようが噛まれようが、俺が全部後処理するから安心してね。瀬那は絶対俺のオメガで、瀬那のアルファは絶対俺だから。邪魔してきた奴は、殺すだけだよ」
瀬那のせいで俺が人を殺す前に、それで死人が出る前に、早く番を成立させたいね、瀬那。唾液で餌付けして、言葉で攻める黛の途方もない発言に、俺を置いて立ち去った理由が見えてきたような気がしたが、狂れてしまった脳味噌ではそれ以上のことを考えらず、瀬那、瀬那、瀬那、瀬那は俺のオメガだよ、俺は瀬那のアルファだよ、瀬那、瀬那、可愛いね、瀬那、といつまでも俺の上に座ったまま、頭を支えて頬を撫でてなぞって瞳孔を開く黛に、崩壊の前途へと誘導されていく。洗脳に近かった。
黛がいる限り、俺は、自分の力ではどうにもできないほどに、ただ、ただ、壊れて、壊されて、乱れて、乱されて、専ら正気を失っていくだけだった。蕩ける脳が、溶ける意識を、ゆっくりと飲み込んでいく。まゆずみ、が脳内に蔓延し、脳内を支配し、脳内を狂気に染めて。心がこれ以上は堪えられないと無理やり蓋をして気を失わせる直前まで、俺のバグった思考は暴走し続けた。光と闇の境目、暗闇に属する黛に引き寄せられながら。そこに自ら歩みを進めながら。
「瀬那、可愛いね。瀬那がどこの誰かも知らない奴らに襲われようが犯されようが奪われようが噛まれようが、俺が全部後処理するから安心してね。瀬那は絶対俺のオメガで、瀬那のアルファは絶対俺だから。邪魔してきた奴は、殺すだけだよ」
瀬那のせいで俺が人を殺す前に、それで死人が出る前に、早く番を成立させたいね、瀬那。唾液で餌付けして、言葉で攻める黛の途方もない発言に、俺を置いて立ち去った理由が見えてきたような気がしたが、狂れてしまった脳味噌ではそれ以上のことを考えらず、瀬那、瀬那、瀬那、瀬那は俺のオメガだよ、俺は瀬那のアルファだよ、瀬那、瀬那、可愛いね、瀬那、といつまでも俺の上に座ったまま、頭を支えて頬を撫でてなぞって瞳孔を開く黛に、崩壊の前途へと誘導されていく。洗脳に近かった。
黛がいる限り、俺は、自分の力ではどうにもできないほどに、ただ、ただ、壊れて、壊されて、乱れて、乱されて、専ら正気を失っていくだけだった。蕩ける脳が、溶ける意識を、ゆっくりと飲み込んでいく。まゆずみ、が脳内に蔓延し、脳内を支配し、脳内を狂気に染めて。心がこれ以上は堪えられないと無理やり蓋をして気を失わせる直前まで、俺のバグった思考は暴走し続けた。光と闇の境目、暗闇に属する黛に引き寄せられながら。そこに自ら歩みを進めながら。