殺すように、愛して。
黛を求めて、黛が欲しくて、黛に毒されていく俺は、気づかぬうち俺の側に寄っていた狂気に無意味な救いを求めて、自ら頭のネジを飛ばして、自分の体液が飛び散ったルーズリーフに顔を近づけるという異常な行動をとっていた。黛。黛。黛。黛のことしか考えられない頭はストップをかけられない。黛。黛。黛。黛の文字を、目と鼻の先にある文字を、俺は、ゆるゆると差し出した舌で、ぬらぬらと濡れている舌で、ねっとりと舐めていた。黛。黛。黛。黛の味なんてしなかった。黛。黛。黛。黛の補給なんてできなかった。黛。黛。黛。ただひたすら、惨めで醜い思いをするだけだった。黛。黛。黛。黛が来ない。黛。黛。黛。黛が来てくれない。黛。黛。黛。
発情により、アルファの黛のことばかり考えてしまう狂った脳味噌が、ぐらぐらと酔いそうなほどに揺れている。揺れていて、気持ち悪い。気持ちよくなったはずなのに、気持ち悪い。黛。黛。黛。体は黛を待ち侘びている。来るかどうかも定かではないのに。待って、待って、待って、待っている。期待している。黛の文字を舐め続け、唾液で汚しながら。
時折、紙についた自分から出たものも一緒に舐めてしまい、それは明らかに汚物のようなものであるために反射的に体が拒絶を示し、受け入れを断るように咳き込んで嘔吐きそうになるが、それでも俺は、目の覚めるような生理現象が起きても俺は、俺の意識は、いつまでもぼんやりとして狂っていて、全く醒めなかった。ふわふわ、ぐらぐら、宙を彷徨っている。
発情により、アルファの黛のことばかり考えてしまう狂った脳味噌が、ぐらぐらと酔いそうなほどに揺れている。揺れていて、気持ち悪い。気持ちよくなったはずなのに、気持ち悪い。黛。黛。黛。体は黛を待ち侘びている。来るかどうかも定かではないのに。待って、待って、待って、待っている。期待している。黛の文字を舐め続け、唾液で汚しながら。
時折、紙についた自分から出たものも一緒に舐めてしまい、それは明らかに汚物のようなものであるために反射的に体が拒絶を示し、受け入れを断るように咳き込んで嘔吐きそうになるが、それでも俺は、目の覚めるような生理現象が起きても俺は、俺の意識は、いつまでもぼんやりとして狂っていて、全く醒めなかった。ふわふわ、ぐらぐら、宙を彷徨っている。