殺すように、愛して。
口の端からたらたらと涎を垂らして、黛の指をぬらぬらと濡らして、何の命令もされていないのに勝手に始めた自慰行為で腰をガクガクと揺らす。黛の指をおかずに一人で喘ぎ散らし、早々に極まって欲を迸らせる俺を、彼はただじっと凝視していた。は、あ、と熱い息が漏れ、見下ろすようなその眼差しに恍惚とする。恍惚として、胸が高鳴る。昂る。興奮が冷めない。萎えない。まゆずみ。まゆずみ。まゆずみ。おねがい、はやく、さわって。ひどくして。めちゃくちゃにして。まゆずみ。ひーと、を、しずめさせて。たすけて。さわって、ふれて、めでて。まゆずみ。
煽って煽って、煽って、煽って、煽って求めて、求めて求めて、求めて、求めて、求めていれば、口に咥え込んでいた黛の指が、俺の好きなように舐めさせしゃぶらせていた黛の指が、不意に自我を持ったかのように、くい、と口腔で折られ、俺の喉から濁音のついたような汚い声が漏れた。下歯茎の裏側、普段は舌で隠れている部分に人差し指と中指を引っ掛けられ、力ずくで引き寄せられる。予期しない強引な行動に一瞬だけ目を見張るも、その衝撃はすぐに恍惚とした感情に呑み込まれていった。まゆずみ、まゆずみ、まゆずみ、と発情してから密かに、今となっては明け透けに求めている黛の端正な顔が近づき、そして、だらしなく顎を伝っていた涎を、彼は舌先で掬い取って口に含み、ごくりと喉を通した。肌を撫でた熱い舌に、ビクビクと腰が震え、あ、は、と濡れた吐息が落ちる。触ってもらえる。救ってもらえる。助けてもらえる。気持ちよくしてもらえる。期待や興奮が爆発的に上がり、一回目と同様に、オメガのフェロモンを直に浴びているにも関わらず、いつもとあまり変わらないように見える理性的な黛の目を、俺を閉じ込め、俺を捉え、俺を犯す鋭い眼光を、自ら扇動するようにうっとりと見つめた。少し高い目線で俺を凝視する黛が、俺の口に指を引っ掛けたまま反対の手で頬を愛でて。引き結んでいた唇を開く。
「自分でして楽しかったね、気持ちよかったね。でもまだ達き足りなそうだから、今度は俺が協力してあげる」
煽って煽って、煽って、煽って、煽って求めて、求めて求めて、求めて、求めて、求めていれば、口に咥え込んでいた黛の指が、俺の好きなように舐めさせしゃぶらせていた黛の指が、不意に自我を持ったかのように、くい、と口腔で折られ、俺の喉から濁音のついたような汚い声が漏れた。下歯茎の裏側、普段は舌で隠れている部分に人差し指と中指を引っ掛けられ、力ずくで引き寄せられる。予期しない強引な行動に一瞬だけ目を見張るも、その衝撃はすぐに恍惚とした感情に呑み込まれていった。まゆずみ、まゆずみ、まゆずみ、と発情してから密かに、今となっては明け透けに求めている黛の端正な顔が近づき、そして、だらしなく顎を伝っていた涎を、彼は舌先で掬い取って口に含み、ごくりと喉を通した。肌を撫でた熱い舌に、ビクビクと腰が震え、あ、は、と濡れた吐息が落ちる。触ってもらえる。救ってもらえる。助けてもらえる。気持ちよくしてもらえる。期待や興奮が爆発的に上がり、一回目と同様に、オメガのフェロモンを直に浴びているにも関わらず、いつもとあまり変わらないように見える理性的な黛の目を、俺を閉じ込め、俺を捉え、俺を犯す鋭い眼光を、自ら扇動するようにうっとりと見つめた。少し高い目線で俺を凝視する黛が、俺の口に指を引っ掛けたまま反対の手で頬を愛でて。引き結んでいた唇を開く。
「自分でして楽しかったね、気持ちよかったね。でもまだ達き足りなそうだから、今度は俺が協力してあげる」