うさぎ

すれ違い

『今は俺と未緒の問題。彼女は関係ねえだろっ!』


『関係なくないよ…』


そう言って私は
ただ言い訳をしていた。


本当は付き合いった…
でも、怖かった。
私には自信がなかったの…


大和と付き合って
浮気されるんぢゃないかとか
大和が寂しい思いして
どっかいっちゃうんぢゃ
ないかって…


怖かったの…


だから私は彼女の
せいにして、
逃げてた…


逃げてるだけだった…


『涙で画面見えねえから、ちゃんとメール打てない』


『俺が泣くのは年に3回って決まってんの…。体育大会と合唱コンと卒業式。』


『でももう1回つかったぢゃん…』


大和の弱音を聞いたのは
これがはじめてだった…

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