うさぎ
「前はすごい好きだった。けど今はあんまり好きじゃない…」



その言葉に
私は返す言葉さえ
みつからなかった…



ただ携帯をにぎりしめ
大和にばれないように
私は静かに泣いた。



そして大和は
「…ばいばい」
と言って電話をきった。



その瞬間
私は泣きくずれた。



朝の5時だった。



家族が起きないように
私はただ一人
部屋で泣き続けた。



どんなに泣いても
この涙はとまらなかった。
< 57 / 62 >

この作品をシェア

pagetop