孤独を好む僕。

依存、信用、天然

第1章

[依存]

僕は依存が嫌いだ。

人は皆、なにかに依存して生きている。

楽しい事、面白い事、時には残酷な依存も。

(ギャンブル)
安定に依存している者も、一か八かの賭け事
をしている者も、嫌な事なはずなのに
気づけば洗脳のように

皆そこに依存している。

何故依存するのか。そこに安心が
あるからなのか。それとも人間の定めなのか。

[某パチンコ店]

カランカラン。ザワザワとうるさい音楽や、
札が消えパチンコ玉が落ちる音が耳に響く。

僕は依存について知りたいが為に、
キライなパチンコ店に入った。

そこには平日の昼間にも関わらず、
人が沢山居て、脳死の様にお金を
すりおろしていく現場があった。

落ちていく玉を見て、何が面白いのか、
スロットにはどんな感情でやっているのか。

きっと単純な話。

お金が増える可能性と、勝った時の
あのなんとも言えない感情に
依存しているのだ。

僕は一か八かでやって見た。
結果は惨敗。お財布の中にあった1000円が
気づいたら無くなっていた。

まぁこんなものかと思っていた矢先、

奥から叫び声が同時に聞こえた。

1人は大勝利をし、お金を何倍にもして
喜び狂ったように笑っていた。

もう1人は、崩れ落ち泣いていた。
きっと使っては行けない金を
一攫千金を狙い使ってしまったのだろう。

あの人の目や頭には絶望や、これからの
地獄を想像しているのだろう。

崩れ落ちるように地面に手をつけていた。

ここまで来ると手に負えないのだろうか。

何故こうなると思わないのか、

借金をしてまで、やりたいのか、
それとも追い込まれすぎてそんな事も
考えれない程に地に落ちていたのか。

依存は人を不幸にする。


[学校]

僕は人とつるむのが嫌いだ。

「チャイムの音」
(ねぇ!今日も遊ぶしょ?)
(私たちずっと一緒!)
友達同士で何故あそこまで一緒にいるのか。

なぜ皆永遠を簡単に約束できるのか。

授業が終わったらすぐ友達の所に行き、
ずっと話し、挙句にはトイレまでも
一緒に行くのか。

恋愛もそうだ。すぐに口約束で付き合い。

何かあるとすぐ別れる。

かと思いきや、好きな感情を
すぐに他のところに移り変える。
だが、まだ元恋人好きだとその人に
依存し、それを忘れるために他の人に
好きだと嘘をつき、その人を
(いざな)
不幸に誘う。その繰り返しを、
学びもせず、人は同じ事をし続ける。

中には暴力をし、歯向かわせなくさせ、
高等な口車に乗せ、その人しかいないと、
洗脳させる依存もあるそうだ。

それに、家庭を持とうと人は安定を
求め依存していく。

金銭や子供との時間を大切にし、
幸せを願い安全な道に行く。

かと思いきや、男は仕事のストレスが溜まり、女は家事や子供の面倒に、明け暮れ、
家族の中がギクシャクし、ストレス発散と
言い、不倫やふしだらな事を隠してする。

不倫という、スリルに依存してしまったのか

賭け事や、人間関係、全てに依存が存在する

信用と依存は似ている気がする。

だから僕は何も信用出来ない。




第2章

[ 信用 ]

僕は人を信用出来ない。

なぜなら信用と依存は似ているから。

1番わかりやすいのは恋愛だ。

好きだと軽く口に出し、
相手を本気にさせといて、
他にいい人が居ればそちらに乗り移る。

同じ人間なのになぜ人は、
人が傷つく事をするのか。

好きだといい相手に秘密で、
もう1人のいい人とも関係を作る。

世間一般的に、不倫やキープなど
言われているが、この言葉が出来るのにも
たくさんの人がこの過ちを知り、
しないようにする人もでき、
その人と同じくらいそのスリルを
求める人もいる。

人の信用なんてちっぽけだ。

仕事では信用と信頼が重要視される事が
多いが、時間をかけ得た信用も、
ひとつの過ちで雪玉を投げて壊すように
簡単に崩れ、壊れる。

人は大人になればなるほど
直ぐにこれしかないと勘違いをする。

子供の頃は夢を膨らませ
色んなものになれる気がしていたのに、

大人になった瞬間目に見える何かに
手をつけ、それしかないと勘違いする。
やろうと思ったら出来るものでも、
なにか言い訳をし、出来なくなる。

大人になればなるほど、
信用は薄く軽いものへと変化する。

[変化]

僕は人が嫌いだ。

人はすぐに嘘をつく。仲の良さそうに
話していながら、その子がいなくなると、
その子の悪口へと話が変化する。

陰口や本人に直接いいイジメル人も
少なくない。

学校にあるいじめアンケートはなんの
役がたつというのか。

本当に弱い人はいじめを受けているのを、
信用してる人にすら言えない。
親にすら言えない人も少なくないらしい。

誰かに言って助けてもらえる
確信を持てないからだ。

リスクが高いんだ。言って
言ったことがバレ、何も出来なかったら
いじめはエスカレートする。

それをわかってて何も出来ない。

だが、1人だけ違う人を僕は知ってる。




第3章

[天然]

僕は天然が嫌いだ。

???( あのー あの!
  芹沢くんだっけ! )

本を読んでいたら近くから
僕の名前が聞こえた。

振り向くとそこには意外すぎる人がいた。

⁇?( いつも本読んでるよね!
       何読んでるの?面白いー??)
  (あ、ごめんね!急に…私橘 すず!
        ちょっと気になってさ!)

彼女は学校で言うところの一軍。
明るくみんなに優しい。顔もスタイルも
ずば抜けている、いわゆる陽キャだ。

暁( 知ってる。一軍が僕に何の用?)
       嫌がらせか罰ゲームか?)

橘( そんなんじゃないよ!!ただ毎日
 ずーっと本見てるでしょ?
  何見てるのかなーって!)

暁( 僕の読んでるものなんて、
   どうでもいいだろ。ほっといてくれ)

橘( えー!いいじゃん!教えてよ!)
 
暁( 君と話していると周りに
  変に思われる)
 (僕は静かに生活したいんだ。)

橘( じゃあ静かな所ならいいんだね!
     じゃあ今日学校終わりねー!)

暁( は?あ、ちょ!!!!)

橘はどっかに行ってしまった。

ちょうどよく昼休み終了のチャイムが鳴った。

授業中、僕たちは席が少し離れてる。
僕は窓側の後ろから2番目
彼女はクラスのど真ん中にいる。

僕は彼女の後ろ姿を見て、
未だに不思議でしょうがない。
なぜこんなメガネで陰キャに
話しかけたのか。

これが罰ゲームでないのであれば
本当に理解に悩む。僕はクラスの人と
ろくに話さない。

学校終わりに彼女といるなんて、
周りからなんて言われるかわからない。
申し訳ないが連絡して断ろう。

待て…俺、彼女の連絡先なんて知らないぞ。
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