愛があなたを見捨てたとしても
Episode1
「お疲れ様でしたー」
「お疲れー!」
ハンバーガー男の注文を受けてすぐ、わたしはタイムカードを切った。
平日はシフトを8時までと決めているから、ここからは自由時間だ。
レジの後ろで暇そうにしている森山さんや先輩方に挨拶をし、一旦奥に引っ込んでから財布を持ってレジの方へと戻る。
「今日は何買うの?家族にお土産?」
伸びかかった爪でレジの画面をタップしていると、後ろから森山さんが覗き込んできた。
「ううん、自分用。寒いからコーンスープ買おうと思って」
部活に入る代わりにバイトに明け暮れていたら、いつの間にか季節は冬に突入してしまった。
つい数日前がハロウィンだったなんて未だに信じられない。
「今日寒いもんね、名案だよ」
このお店は社割が効く上、全品半額で購入することが出来る。
元は250円のコーンスープも、わたしの手にかかれば125円。
わたしのような節約家にとって、これ程素晴らしい条件を兼ね揃えたバイト先は中々見つからないと思っている。
「ほい、お疲れ」
森山さんと話しながら会計をしていると、隣から先輩が持ち帰り用のカップに入ったコーンスープを差し出してくれた。
さすが先輩、作業が早い。
「ありがとうございます。お疲れ様です」
にこりと微笑んだわたしは彼らに会釈して、そそくさとその場を後にした。
ああ、お腹すいた。
「お疲れー!」
ハンバーガー男の注文を受けてすぐ、わたしはタイムカードを切った。
平日はシフトを8時までと決めているから、ここからは自由時間だ。
レジの後ろで暇そうにしている森山さんや先輩方に挨拶をし、一旦奥に引っ込んでから財布を持ってレジの方へと戻る。
「今日は何買うの?家族にお土産?」
伸びかかった爪でレジの画面をタップしていると、後ろから森山さんが覗き込んできた。
「ううん、自分用。寒いからコーンスープ買おうと思って」
部活に入る代わりにバイトに明け暮れていたら、いつの間にか季節は冬に突入してしまった。
つい数日前がハロウィンだったなんて未だに信じられない。
「今日寒いもんね、名案だよ」
このお店は社割が効く上、全品半額で購入することが出来る。
元は250円のコーンスープも、わたしの手にかかれば125円。
わたしのような節約家にとって、これ程素晴らしい条件を兼ね揃えたバイト先は中々見つからないと思っている。
「ほい、お疲れ」
森山さんと話しながら会計をしていると、隣から先輩が持ち帰り用のカップに入ったコーンスープを差し出してくれた。
さすが先輩、作業が早い。
「ありがとうございます。お疲れ様です」
にこりと微笑んだわたしは彼らに会釈して、そそくさとその場を後にした。
ああ、お腹すいた。