ドラマティック トレイン ~ 運命の出会いは通学中に起きる
姉とその彼氏は姉のバイト先である花屋があるホテルで知り合ったそうだ。ホテルと言ってもビジネスホテルやリゾートホテルではなく、ウェディングをメインとしたホテルなので店舗で接客するよりは裏でアレンジメントを作っていることの方が多いと言っていた。
初めての社員食堂で姉が料理の注文方法や支払いのやり方がわからずオロオロしていたところに社員である彼が偶然居合わせたそうで、親切に1から10まで説明してくれたらしい。
その後も何度かホテル内で顔を合わせているうちにお互い意識し始め、彼の方から食事に誘ってくれたのだが、それはそれは大人で素敵なエスコートだったと言う。
話を聞いているだけでこちらがニヤついてしまうほどだ。
「はぁー…。お姉ちゃんみたいな素敵な出会いがあればいいのに…。」
まるで恋愛小説家に出てきそうな2人の出会いにキュンとしつつも、恋愛にはまったく縁のない自分の環境にさっきまでソファーだったベッドに寝転がりながら大きくため息をつく。
「なぁーにいってんの!あんたは王子様と今日から一つ屋根の下じゃない(笑)」
いかにもからかう様に言ってくる。
「いや…。だから、葵くんはそんなんじゃ…。」
と、言いかけた時、スマホからメッセージを受信した音が鳴った。
大きく手を伸ばして充電ケーブルを差したままのスマホを手に取ると、磐田くんからのメッセージだった。
『奈々ちゃんもそろそろテスト期間だよね?終わったら何処かに遊びに行かない?』
まさかのお誘いにドキッとする。男の子から遊びに誘われた事なんてない。初めてだ。
…ど、どうしよう。なんて返事すればいいの!
ここが学校なら直ぐに真美ちゃんに相談できるのだが、今は姉と2人きり。からかわれるのを覚悟で姉に相談してみるか?
「お姉ちゃん…。これ…。なんて返事しよう…。」
姉にそのままスマホの画面を見せた。
「磐田くんってだれ?二人で遊びに行くの?えっ?これってもしかしてデートのお誘い!?」
まさか姉も本ばかり読んでいる地味女な私あてにこんなメッセージが届くなんて予想外だったようで少し動揺しているようだった。
「ほら、こないだ話した電車の人。あれから何度か朝電車で一緒になって、会うと話してるんだ。」
「へぇ~~~~。確か、噂になるくらいイケメンな男子だったよね?なんか、モテキ到来?」
やはり予想通り姉はからかってきた。
こんな私にモテ期なんて来るはずがない。
「いや。。。わかんないよぉ~~。二人じゃないかもしれないし…。もし、二人だったら緊張して色々失敗しそうだから嫌だなぁ…。って。勝手にデートと思い込んで勘違い女にはなりたくないし…。お姉ちゃんならどうする!?」
キャーキャー言いながらベッドの上で足をばたつかせながら姉に問う。
「まさか、あんたその彼の事好きなの??」
「好きって言うか…。好きかどうか何てよくわからないけれど、あんなイケメンで優しい男子に誘われたらお姉ちゃんも『キャーっ!』ってなるよ!」
「そんなに優良物件なんだ。ふ~~~ん。そしたら…。」
その後、姉の言われた通りに磐田くんに返信をすると『了解』と直ぐに返事がきたので姉に伝えと、
「オッケー!じゃぁ、こっちも準備しなくちゃね~♪」
と、言いながら楽しげにスマホをいじり始めた。
初めての社員食堂で姉が料理の注文方法や支払いのやり方がわからずオロオロしていたところに社員である彼が偶然居合わせたそうで、親切に1から10まで説明してくれたらしい。
その後も何度かホテル内で顔を合わせているうちにお互い意識し始め、彼の方から食事に誘ってくれたのだが、それはそれは大人で素敵なエスコートだったと言う。
話を聞いているだけでこちらがニヤついてしまうほどだ。
「はぁー…。お姉ちゃんみたいな素敵な出会いがあればいいのに…。」
まるで恋愛小説家に出てきそうな2人の出会いにキュンとしつつも、恋愛にはまったく縁のない自分の環境にさっきまでソファーだったベッドに寝転がりながら大きくため息をつく。
「なぁーにいってんの!あんたは王子様と今日から一つ屋根の下じゃない(笑)」
いかにもからかう様に言ってくる。
「いや…。だから、葵くんはそんなんじゃ…。」
と、言いかけた時、スマホからメッセージを受信した音が鳴った。
大きく手を伸ばして充電ケーブルを差したままのスマホを手に取ると、磐田くんからのメッセージだった。
『奈々ちゃんもそろそろテスト期間だよね?終わったら何処かに遊びに行かない?』
まさかのお誘いにドキッとする。男の子から遊びに誘われた事なんてない。初めてだ。
…ど、どうしよう。なんて返事すればいいの!
ここが学校なら直ぐに真美ちゃんに相談できるのだが、今は姉と2人きり。からかわれるのを覚悟で姉に相談してみるか?
「お姉ちゃん…。これ…。なんて返事しよう…。」
姉にそのままスマホの画面を見せた。
「磐田くんってだれ?二人で遊びに行くの?えっ?これってもしかしてデートのお誘い!?」
まさか姉も本ばかり読んでいる地味女な私あてにこんなメッセージが届くなんて予想外だったようで少し動揺しているようだった。
「ほら、こないだ話した電車の人。あれから何度か朝電車で一緒になって、会うと話してるんだ。」
「へぇ~~~~。確か、噂になるくらいイケメンな男子だったよね?なんか、モテキ到来?」
やはり予想通り姉はからかってきた。
こんな私にモテ期なんて来るはずがない。
「いや。。。わかんないよぉ~~。二人じゃないかもしれないし…。もし、二人だったら緊張して色々失敗しそうだから嫌だなぁ…。って。勝手にデートと思い込んで勘違い女にはなりたくないし…。お姉ちゃんならどうする!?」
キャーキャー言いながらベッドの上で足をばたつかせながら姉に問う。
「まさか、あんたその彼の事好きなの??」
「好きって言うか…。好きかどうか何てよくわからないけれど、あんなイケメンで優しい男子に誘われたらお姉ちゃんも『キャーっ!』ってなるよ!」
「そんなに優良物件なんだ。ふ~~~ん。そしたら…。」
その後、姉の言われた通りに磐田くんに返信をすると『了解』と直ぐに返事がきたので姉に伝えと、
「オッケー!じゃぁ、こっちも準備しなくちゃね~♪」
と、言いながら楽しげにスマホをいじり始めた。