総長様は救えますか?
「ああ、今日呼び出した理由はな。お前のその格好をやめて欲しいからだ。
 見てわかるようにこの学校にいる生徒は皆少し派手だ。
 さらにほとんどの奴は族に入っている。
 そんな中お前のような格好の奴がいたらどう思う?
 お前は嘲笑やいじめの対象になるだろう。そうすれば学校の雰囲気が崩れ、
 協調生が変な所で発揮され、将来悪い大人になってしまうかもしれない。
 俺はそうなるのを阻止したいんだ。
 だからせめて眼鏡は外して髪は下ろすかポニーテールにしてくれ!頼む。」



「嫌です。確かにそうならないとは限りません。ですが、まずいじめようとする人たちが悪いでしょう。それに人の事情も知らない方に口出しされる筋合いはありません。見た目を変える気はありませんから。
では失礼いたします。」



本当になんなんだ。人の事情も知らないであんなこと言って。
この格好をといたらあの人に見つかるかもしれないのに。
私は絶対にこの格好を解く気はないわ!何を言われようとね。
もうあの人達と関わりたくもないからこれからは避けよう。



そう、私は心に決めた。
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