強烈な旦那様♡おバカなカメ
いい奥さん?
それから数週間後━━━━━━
早朝、夏菜のスマホのアラームが鳴る。
李範に包まれるようにして眠っていた夏菜が目を覚まし、ごそごそと動いてアラームを切る。
そして李範の顔を見つめ、こめかみの傷痕をゆっくりなぞる。
そのまま手を滑らせ、首のタトゥーをなぞって滑らせ、手を取った。
そして手首にもあるタトゥーをなぞった。
李範の手首には、堕天使と“J”のイニシャルが彫ってある。
Jは、純香のJだ。
純香を亡くして、自分への戒めのために彫ったタトゥー。
そして純香の死を乗り越えて、幸せになる努力をするという誓いだ。
「純香さんの“J”だったんだ…」
純香の話を聞いた時に教えてくれたのだ。
「いいなぁー」
呟く、夏菜。
戒めのためでも、身体に名前が刻み付けられているみたいで羨ましい。
しばらくタトゥーを見つめ、キッチンへ向かった夏菜。
朝食を作り始めた。
調理しながら、ふと壁を見た。
「ん?
……んん?
━━━━━!!!?」
火を消して、慌てたように寝室に向かった。
まだ眠っている李範を揺すり起こす。
「りーくん、りーくん!」
「………ん…んぁ…おはよ…カメ……」
目ボケ眼で腕を引っ張られ、李範の腕の中に収まる夏菜。
そのまま抱き締められた。
「ん…りーくんの匂い…落ち着く……
………………
…………って!違うの!」
「ん?」
「ちょっと、キッチンに来て!」
李範の腕を引っ張り起こした夏菜は、そのまま手を引っ張ってキッチンへ向かった。
そして、李範の腕にしがみつき壁を指差して呟いた。
「りーくん…あれ……」
「ん?」
「く、く、蜘蛛…」
夏菜の指差した先には、手の平サイズの大きな蜘蛛がへばりついていた。
「あぁ…」
と言った李範は、何の躊躇いもなく蜘蛛を掴みベランダから投げて逃がしたのだ。
「りーくん、凄い…」
「もう大丈夫だ」
頭をポンポンと撫でる李範に、夏菜はホッとしたように微笑んだ。
「「いただきます」」
一緒に合唱して、朝食を食べる。
「りーくん、どう?」
「ん?旨いよ。少しずつ、上手くなってる」
「ほんと!?良かった!」
夏菜はフフ…と嬉しそうに微笑み、自分も食べ始めた。
早朝、夏菜のスマホのアラームが鳴る。
李範に包まれるようにして眠っていた夏菜が目を覚まし、ごそごそと動いてアラームを切る。
そして李範の顔を見つめ、こめかみの傷痕をゆっくりなぞる。
そのまま手を滑らせ、首のタトゥーをなぞって滑らせ、手を取った。
そして手首にもあるタトゥーをなぞった。
李範の手首には、堕天使と“J”のイニシャルが彫ってある。
Jは、純香のJだ。
純香を亡くして、自分への戒めのために彫ったタトゥー。
そして純香の死を乗り越えて、幸せになる努力をするという誓いだ。
「純香さんの“J”だったんだ…」
純香の話を聞いた時に教えてくれたのだ。
「いいなぁー」
呟く、夏菜。
戒めのためでも、身体に名前が刻み付けられているみたいで羨ましい。
しばらくタトゥーを見つめ、キッチンへ向かった夏菜。
朝食を作り始めた。
調理しながら、ふと壁を見た。
「ん?
……んん?
━━━━━!!!?」
火を消して、慌てたように寝室に向かった。
まだ眠っている李範を揺すり起こす。
「りーくん、りーくん!」
「………ん…んぁ…おはよ…カメ……」
目ボケ眼で腕を引っ張られ、李範の腕の中に収まる夏菜。
そのまま抱き締められた。
「ん…りーくんの匂い…落ち着く……
………………
…………って!違うの!」
「ん?」
「ちょっと、キッチンに来て!」
李範の腕を引っ張り起こした夏菜は、そのまま手を引っ張ってキッチンへ向かった。
そして、李範の腕にしがみつき壁を指差して呟いた。
「りーくん…あれ……」
「ん?」
「く、く、蜘蛛…」
夏菜の指差した先には、手の平サイズの大きな蜘蛛がへばりついていた。
「あぁ…」
と言った李範は、何の躊躇いもなく蜘蛛を掴みベランダから投げて逃がしたのだ。
「りーくん、凄い…」
「もう大丈夫だ」
頭をポンポンと撫でる李範に、夏菜はホッとしたように微笑んだ。
「「いただきます」」
一緒に合唱して、朝食を食べる。
「りーくん、どう?」
「ん?旨いよ。少しずつ、上手くなってる」
「ほんと!?良かった!」
夏菜はフフ…と嬉しそうに微笑み、自分も食べ始めた。