強烈な旦那様♡おバカなカメ
和貞「とんだ、天然娘だな(笑)夏菜ちゃん」
風春「あんな目をキラキラさせて、タトゥー見せてって言われたの、初めて(笑)」
朝臣「李範、大変だな!(笑)」

その日の帰り。
三人は、外をゆっくり歩きながら話していた。


和貞「でもまぁ……“そこが”可愛いんじゃね?」
風春「かもな(笑)」
朝臣「でも、あの李範がね…」

和貞・風春「ん?」

朝臣「タトゥーだよ」

和貞「あぁ」
風春「もう、彫らないっつったのにな!」
朝臣「だろ?」


純香が亡くなって、戒めの為に彫った時。

“これが、最期のタトゥーだ”
と言っていた、李範。

もう二度と、同じ過ちを犯さないようにとこのタトゥーに込めたのだ。


和貞「まぁ………結婚したっつうのも、かなりビビったがな(笑)」
風春「だよなぁー」

朝臣「夏菜ちゃんの“何が”李範を変えたのかな?」




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━━━━━━━…………

「━━━━━りーくん」
「ん?」

「まだ、怒ってる?」
「ん?少し」

「ごめんね!もう、言わないから!」

ソファに座り、スマホゲームをしている李範の腕にしがみついている夏菜。
先程の、和貞達への発言のことを必死に謝罪していた。

「カメ」
「はい!」

「俺、この前何っつった?」
「え?」

「嫉妬!するっつったろ?
何?あれは、わざと俺を煽ってんの?」

「そ、そんなことしないよ!
ただ、りーくんと同じデザインなのかなって思っただけだよ!」
頭をブルブル振り、必死に否定する。

「………」
「りーくん、お願い!機嫌直して?」

「………だったら、お前が俺の機嫌を直せ」
「どうすればいいの?」

「そうだなぁー
まずは、キスだな!」
李範が言うと、夏菜は李範の膝に跨がり座り直して、李範の頬を包み込んだ。
そして、口唇を寄せた。

口唇が重なって、深くなって離れた。
「は?これだけ?」

「え?ダメ?」
「ん。ダメだな」

「うー
じゃあ、もう一回する!」
そう言って、また口唇を重ねた。

何度も、必死にキスする姿を見て李範は“とっくに”機嫌を直していた。

李範の機嫌を直そうと頑張ってる夏菜。
可愛くて、しかたがない。

李範は、そんな夏菜を見ていたくて何度も夏菜に求めていた。
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