強烈な旦那様♡おバカなカメ
それから、一度帰り休憩して指定の居酒屋に向かった二人。

和貞達が待っていた。

和貞「おっ!
来た来た!」
風春「オセーよ!」

李範「わりぃ」

朝臣「李範と夏菜ちゃんは、そこな!」

朝臣が、奥の席を指差し手招きした。

二人が座り、乾杯する。


夏菜「皆さん。私まですみません!」

和貞「いやいや、夏菜ちゃん家に一人じゃ寂しいでしょ?」

夏菜「フフ…ありがとうございます!」

「可愛い~」
「だな!」
「いいなぁー、李範!
こんな可愛い嫁さん!」

風春「だよな(笑)」
朝臣「李範には、勿体ないな(笑)」

李範「まぁな(笑)」

夏菜「フフ…」
李範「ん?」

夏菜「りーくんの、そんな笑顔あんま見ないから。
お仲間さんといる時のりーくん、少年みたい!」

李範「そうか?(笑)」

和貞「少年って…(笑)」
風春「フフ…」
朝臣「夏菜ちゃんの前だと、どんな感じなの?」

夏菜「私…頼りないから、りーくんきっと、しっかりしないとって思ってるんじゃないかなって思うんです。
だから、りーくんのこんな安心しきった笑顔、和貞さん達の前でしか見ないです。
基本的にりーくん、無表情ってゆうか……私には優しく笑ってくれるけど……」

和貞「そっか!」
風春「まぁ、色々あったしな!」
朝臣「でも逆に俺達からすると、李範のあんな穏やかで優しい表情(かお)、見たことないよ?」

「李範さんが女に尽くすってのも、見たことないし!」

夏菜「そうなんだ…!
でも、純香さんには?」

和貞「純香相手でも、ないな!」
風春「そうだな!」
朝臣「純香は、姉貴みたいな感じだったし」

夏菜「そうなんですね!」

「でも、李範さん。
純香さんと夏菜さんって違うタイプでしょ?」
「正直、ちょっと不思議…!」

李範「純香とカメは、似てるぞ。
素直なとこ、純粋で真っ直ぐなとこも!」

「「「へぇー!」」」


それから、酒もまわり和やかになってきた頃。
トイレに行き、席に戻ろうとする夏菜。

「君、可愛いね~」
客に声をかけられる。

夏菜「え?あ、ありがとうございます」
会釈して、歩みを進める。

「ねぇねぇ~俺達と飲まない?」
手を掴まれた。
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