強烈な旦那様♡おバカなカメ
生見は純香の親戚で、純香にとって生見は憧れの男性だった。
だからか、自然と純香は生見のようなデザインに関する仕事をしたいと思うようになったのだ。
もちろん、その夢を知っていた李範。
純香を死に責任を感じていた李範は“純香の代わりに”デザイナーとして働くことにしたのだ。
「…………純香が死んで…10…年か……
もう、いいんじゃないかなと思ってね……!
李範くんは、李範くんのやりたいことをやっていいんだよ?
君が責任を感じることないんだから!」
「最初は、確かに“純香のため”でした。
でも、今は違います。
本当に、楽しいんです。
充実してるんです」
「そうか。
だったら、いいんだ!」
李範の言葉を聞いて、生見はホッとしたように微笑んだ。
「でも……」
「ん?」
今度は、李範が生見を見据える。
「純香には、一生償っていきたいと思ってます」
「━━━━李範くん」
それを聞いた生見が、李範を鋭く見つめる。
「はい」
「純香はもう、いないんだよ?」
「はい。わかってます」
「償いなんて、必要ない。
君がすべきことは“今”大切な人のために生きていくこと」
「…………夏菜ですよね?」
「うん。
結婚するって時に、一度紹介してくれて会っただけだけど……
あの子、純香に似てるよね?」
「そう…っすね…」
「夏菜ちゃんは純香じゃないし、身代わりでもない」
「……………
…………何が言いたいんすか?」
李範の雰囲気が、黒く染まる。
「君が“純香を捨てない限り”夏菜ちゃんを“本当に”幸せにできないってことだよ」
李範の手首のタトゥーを指差し言ったのだった。
「━━━━ただいま」
それから、自宅マンションに帰った李範。
パタパタ…と夏菜がスリッパの音をさせて、駆けてきた。
「おかえりぃ~!」
そして、抱きついた夏菜。
李範も夏菜を抱き締める。
夏菜が、腕の中から李範を見上げる。
「フフ…りーくんだぁー!
やっと、帰ってきてくれた!
どうだった?
久しぶりに、生見さんとお話して」
「あぁ…!楽しかったよ」
夏菜の頬に触れ、微笑む。
「フフ…」
夏菜は幸せそうに微笑み、頬を更にすり寄せた。
「フッ…お前可愛いな、カメ」
(なんか、笑顔が純香に似てる……)
「フフ…」
「…………」
(純香?)
何故か、夏菜と純香が重なった━━━━━━
だからか、自然と純香は生見のようなデザインに関する仕事をしたいと思うようになったのだ。
もちろん、その夢を知っていた李範。
純香を死に責任を感じていた李範は“純香の代わりに”デザイナーとして働くことにしたのだ。
「…………純香が死んで…10…年か……
もう、いいんじゃないかなと思ってね……!
李範くんは、李範くんのやりたいことをやっていいんだよ?
君が責任を感じることないんだから!」
「最初は、確かに“純香のため”でした。
でも、今は違います。
本当に、楽しいんです。
充実してるんです」
「そうか。
だったら、いいんだ!」
李範の言葉を聞いて、生見はホッとしたように微笑んだ。
「でも……」
「ん?」
今度は、李範が生見を見据える。
「純香には、一生償っていきたいと思ってます」
「━━━━李範くん」
それを聞いた生見が、李範を鋭く見つめる。
「はい」
「純香はもう、いないんだよ?」
「はい。わかってます」
「償いなんて、必要ない。
君がすべきことは“今”大切な人のために生きていくこと」
「…………夏菜ですよね?」
「うん。
結婚するって時に、一度紹介してくれて会っただけだけど……
あの子、純香に似てるよね?」
「そう…っすね…」
「夏菜ちゃんは純香じゃないし、身代わりでもない」
「……………
…………何が言いたいんすか?」
李範の雰囲気が、黒く染まる。
「君が“純香を捨てない限り”夏菜ちゃんを“本当に”幸せにできないってことだよ」
李範の手首のタトゥーを指差し言ったのだった。
「━━━━ただいま」
それから、自宅マンションに帰った李範。
パタパタ…と夏菜がスリッパの音をさせて、駆けてきた。
「おかえりぃ~!」
そして、抱きついた夏菜。
李範も夏菜を抱き締める。
夏菜が、腕の中から李範を見上げる。
「フフ…りーくんだぁー!
やっと、帰ってきてくれた!
どうだった?
久しぶりに、生見さんとお話して」
「あぁ…!楽しかったよ」
夏菜の頬に触れ、微笑む。
「フフ…」
夏菜は幸せそうに微笑み、頬を更にすり寄せた。
「フッ…お前可愛いな、カメ」
(なんか、笑顔が純香に似てる……)
「フフ…」
「…………」
(純香?)
何故か、夏菜と純香が重なった━━━━━━