強烈な旦那様♡おバカなカメ
五時間前━━━━━━━
和貞は、仕事終わりに駅前のコンビニに寄り、弁当と酒を買って帰ろうとしていた。
コンビニ前に、小さな女性がうずくまって泣いているのを見つける。
なんとなく、ほおっておくことができなくて、声をかけた。
「大丈夫?」
そして見上げた女性を見て、和貞は固まった。
「夏菜…ちゃん…?」
「あ…和貞さん……」
「どうした!!?李範は!!?」
思わず、声を荒らげる。
夏菜は首を横に振り、また泣き出した。
「家に送るから、立てる?」
首を横に振り「大丈夫です」と言う、夏菜。
「でも、ほっとけないし。
じゃあ、李範に電話━━━━━」
「やめてください!!」
弾けるように和貞を見て、言い放った。
「え?
李範と喧嘩したの?」
「喧嘩?喧嘩……してない…と思います…」
「ん?どうゆう意味?」
「……………わからないんです。
りーくんが、何で私を避けてるのか。
私の、何がいけないのか……」
━━━━━━━━
━━━━━━━━
━━━━………………
「━━━━━夏菜ちゃん。
どうしていいかわからなくて、李範の泊まってるホテルに行こうとしたらしい。
でも駅まで来て、もし…怒られたらどうしようとか、これ以上嫌われたらって考えて、足がすくんで動けなくなったって」
「そうか…」
「李範、お前さぁ。
夏菜ちゃんのこと、スッゲー大切にしてたじゃん!
夏菜ちゃんの一言で、タトゥー入れるくらいに。
どうしたんだよ!?」
李範は生見と話したことを、和貞に話す。
「………わからなくなったんだ。
俺は、カメのどこに惚れたんだろう。
なんで、結婚したんだろうって。
純香に似てても、カメと純香は違うって思ってた。
胸を張って、カメを愛してるって。
でも、生見さんの言葉で心が動揺したんだ。
カメと向き合うのが、急に怖くなった」
「…………答えは、もう出てると思うが」
黙って聞いていた和貞が、静かに言った。
「は?」
「李範。ここに来る時、お前どんな気持ちだった?」
「え?」
「俺から、夏菜ちゃんと一緒にいることを聞かされて、ただ…夏菜ちゃんを連れて帰るってその気持ちだけだったんじゃねぇの?」
「和貞…」
「そこに、今言ってたような複雑な気持ちなんかなかったろ?
ただ“俺から夏菜ちゃんを返してもらう”って、それだけの気持ちだったんじゃねぇのかよ!?」
和貞は、仕事終わりに駅前のコンビニに寄り、弁当と酒を買って帰ろうとしていた。
コンビニ前に、小さな女性がうずくまって泣いているのを見つける。
なんとなく、ほおっておくことができなくて、声をかけた。
「大丈夫?」
そして見上げた女性を見て、和貞は固まった。
「夏菜…ちゃん…?」
「あ…和貞さん……」
「どうした!!?李範は!!?」
思わず、声を荒らげる。
夏菜は首を横に振り、また泣き出した。
「家に送るから、立てる?」
首を横に振り「大丈夫です」と言う、夏菜。
「でも、ほっとけないし。
じゃあ、李範に電話━━━━━」
「やめてください!!」
弾けるように和貞を見て、言い放った。
「え?
李範と喧嘩したの?」
「喧嘩?喧嘩……してない…と思います…」
「ん?どうゆう意味?」
「……………わからないんです。
りーくんが、何で私を避けてるのか。
私の、何がいけないのか……」
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「━━━━━夏菜ちゃん。
どうしていいかわからなくて、李範の泊まってるホテルに行こうとしたらしい。
でも駅まで来て、もし…怒られたらどうしようとか、これ以上嫌われたらって考えて、足がすくんで動けなくなったって」
「そうか…」
「李範、お前さぁ。
夏菜ちゃんのこと、スッゲー大切にしてたじゃん!
夏菜ちゃんの一言で、タトゥー入れるくらいに。
どうしたんだよ!?」
李範は生見と話したことを、和貞に話す。
「………わからなくなったんだ。
俺は、カメのどこに惚れたんだろう。
なんで、結婚したんだろうって。
純香に似てても、カメと純香は違うって思ってた。
胸を張って、カメを愛してるって。
でも、生見さんの言葉で心が動揺したんだ。
カメと向き合うのが、急に怖くなった」
「…………答えは、もう出てると思うが」
黙って聞いていた和貞が、静かに言った。
「は?」
「李範。ここに来る時、お前どんな気持ちだった?」
「え?」
「俺から、夏菜ちゃんと一緒にいることを聞かされて、ただ…夏菜ちゃんを連れて帰るってその気持ちだけだったんじゃねぇの?」
「和貞…」
「そこに、今言ってたような複雑な気持ちなんかなかったろ?
ただ“俺から夏菜ちゃんを返してもらう”って、それだけの気持ちだったんじゃねぇのかよ!?」