強烈な旦那様♡おバカなカメ
「俺が払うから」
そう言って、スマホを取り出した峰芝。
あっという間に会計をした。
「え?え?」
店の裏に戻り、峰芝が頭を下げる。
「ごめんね!冗談だったんだ。
まさか、マジにとるなんて思わなくて…」
「そ、そうだったんですか?
すみません。私…」
「フッ…円城寺さんって、純粋なんだね!」
「あ、いや…そんなことは…
ただ、バカなんです…(笑)」
「そう?
ちょっと退いたけど、可愛いなって思ったよ?(笑)
弁当、せっかくだからいただくね!
なんか、この状況で返すの失礼だし!
それに……手作り弁当なんて、チョー久しぶりだし」
「あ、はい。ど、どうぞ」
あっという間に食べた峰芝。
(夏菜の弁当なので、小ぶりで量も少ない)
「ご馳走様!
旨かった!ありがと!
弁当、洗って明日持ってくるから!」
「あ、いいですよ!そんなことしなくて!
でも、良かった!美味しいって言ってもらえて!」
ふわりと微笑む夏菜に、峰芝はトクンと胸が高鳴るのを感じていた。
なんとか無事に初バイト初日が終わり、李範の迎えを待つ。
「━━━━━円城寺さん?」
「あ、峰芝さん!お疲れ様です!」
「帰らないの?」
「お迎え、待ってるんです」
「あ…もしかして、彼氏?」
「いえ」
「へぇー、彼氏…」
「え?何か?」
呟く峰芝の顔を覗く。
「円城寺さん、彼氏いる?」
「彼氏ですか?いません」
「そうなんだ!」
微笑む、峰芝。
「………あ!」
「え?な、何?」
「峰芝さんも、タトゥーがある!」
Tシャツの袖から二の腕に彫ってあるタトゥーを見つけた、夏菜。
「何が彫ってあるんですか?」
「え?あー、鷹。
俺の名前が、飛鷹だから。
単純でしょ?」
「フフ…でも、素敵です!」
「え……素敵?」
フリーズする、峰芝。
「え?あ、はい」
「………そんなこと、初めて言われた」
「そうなんですか?」
「しかも、円城寺さんみたいな人だったら、特に退くんじゃないかなって勝手に思ってた」
「私の旦那さんも、首とかに彫ってますから。
どっちにしても、退いたりなんかしないですよ?」
「は?」
「へ?」
「旦那?」
「はい」
「彼氏いないんじゃないの?」
「へ?りーくんは、彼氏じゃないです。旦那さんです」
「………」
(………………てか、人妻かよ……!?)
そう言って、スマホを取り出した峰芝。
あっという間に会計をした。
「え?え?」
店の裏に戻り、峰芝が頭を下げる。
「ごめんね!冗談だったんだ。
まさか、マジにとるなんて思わなくて…」
「そ、そうだったんですか?
すみません。私…」
「フッ…円城寺さんって、純粋なんだね!」
「あ、いや…そんなことは…
ただ、バカなんです…(笑)」
「そう?
ちょっと退いたけど、可愛いなって思ったよ?(笑)
弁当、せっかくだからいただくね!
なんか、この状況で返すの失礼だし!
それに……手作り弁当なんて、チョー久しぶりだし」
「あ、はい。ど、どうぞ」
あっという間に食べた峰芝。
(夏菜の弁当なので、小ぶりで量も少ない)
「ご馳走様!
旨かった!ありがと!
弁当、洗って明日持ってくるから!」
「あ、いいですよ!そんなことしなくて!
でも、良かった!美味しいって言ってもらえて!」
ふわりと微笑む夏菜に、峰芝はトクンと胸が高鳴るのを感じていた。
なんとか無事に初バイト初日が終わり、李範の迎えを待つ。
「━━━━━円城寺さん?」
「あ、峰芝さん!お疲れ様です!」
「帰らないの?」
「お迎え、待ってるんです」
「あ…もしかして、彼氏?」
「いえ」
「へぇー、彼氏…」
「え?何か?」
呟く峰芝の顔を覗く。
「円城寺さん、彼氏いる?」
「彼氏ですか?いません」
「そうなんだ!」
微笑む、峰芝。
「………あ!」
「え?な、何?」
「峰芝さんも、タトゥーがある!」
Tシャツの袖から二の腕に彫ってあるタトゥーを見つけた、夏菜。
「何が彫ってあるんですか?」
「え?あー、鷹。
俺の名前が、飛鷹だから。
単純でしょ?」
「フフ…でも、素敵です!」
「え……素敵?」
フリーズする、峰芝。
「え?あ、はい」
「………そんなこと、初めて言われた」
「そうなんですか?」
「しかも、円城寺さんみたいな人だったら、特に退くんじゃないかなって勝手に思ってた」
「私の旦那さんも、首とかに彫ってますから。
どっちにしても、退いたりなんかしないですよ?」
「は?」
「へ?」
「旦那?」
「はい」
「彼氏いないんじゃないの?」
「へ?りーくんは、彼氏じゃないです。旦那さんです」
「………」
(………………てか、人妻かよ……!?)