強烈な旦那様♡おバカなカメ
「━━━━どう?」
「美味しい…」
「だろ?甘いんだけど、くどくないっつうかさ!
結構、旨いんだよなぁ~」
峰芝は、ブラックを飲みながら微笑んだ。
「峰芝さんのは、真っ黒ですね(笑)」
「あー、俺はどっちでもいける口だから。
でも、ブラック飲むならこのくらい苦いヤツが好き!」
「へぇー!素敵」
「は?素敵?」
「はい。りーくんもだけど、峰芝さんもはっきりしてるから。
私、そんな人憧れなんです。
私は優柔不断ってゆうか、迷っちゃってはっきりできないから……
それに、りーくんと晶子ちゃん以外で初めてなんです」
「え?」
「私のこと急かさず、機嫌も悪くせず、しかも決めてくれたの」
「あー」
「昨日のパンもそうですよ。
あんな風にしてくれたの、峰芝さんが三人目です。
だから、素敵です!」
微笑む夏菜。
「………」
峰芝は、それを聞いて罪悪感に包まれていた。
(本当、純粋すぎ…)
前髪をかき上げ、くしゃっと握る。
夏菜の首についたキスマークを見て、ただ…からかってやろうと思っていた。
しかし、こんな真っ直ぐに澄んだ目で見られると、自分がとても汚い人間に思えるのだ。
「峰芝さん?」
「……………帰ろうか…」
「え?相談は?」
「もう、大丈夫だから。
帰ろ?」
夏菜の手を掴む。
「え?峰芝…さん?」
「………」
そのまま峰芝に、手を引かれる。
「峰芝さん!ちょ、離してください!」
そして、駐輪場まで連れていかれた。
「送るから、乗って?」
夏菜にヘルメットを被せ、バイクの後ろを指す。
「一人で帰れます」
夏菜はヘルメットを外し、峰芝に渡した。
夏菜の真っ直ぐな視線に、峰芝は目をそらし俯いた。
「…………わかった」
ボソッと言った峰芝は、ヘルメットを取りバイクに跨がった。
そして、走らせたのだった。
ガン━━━━━
ヘルメットを、床に投げつける。
「………想定外だ」
そして、呟いた。
「飛鷹?どうした?」
ソファに座っていた、友人が顔を覗き込んでくる。
ここは、峰芝が友人二人と三人で借りて同居しているマンションの一室。
三人共、大学の四年生だ。
「あ?」
「キレてる…」
もう一人の友人が呟いた。
「どうしたんだよ?
あ!どう?最強の男の嫁さんは」
「落とせそう?」
「うるせぇよ!」
そう言い放って峰芝は、自室に向かったのだった。
「美味しい…」
「だろ?甘いんだけど、くどくないっつうかさ!
結構、旨いんだよなぁ~」
峰芝は、ブラックを飲みながら微笑んだ。
「峰芝さんのは、真っ黒ですね(笑)」
「あー、俺はどっちでもいける口だから。
でも、ブラック飲むならこのくらい苦いヤツが好き!」
「へぇー!素敵」
「は?素敵?」
「はい。りーくんもだけど、峰芝さんもはっきりしてるから。
私、そんな人憧れなんです。
私は優柔不断ってゆうか、迷っちゃってはっきりできないから……
それに、りーくんと晶子ちゃん以外で初めてなんです」
「え?」
「私のこと急かさず、機嫌も悪くせず、しかも決めてくれたの」
「あー」
「昨日のパンもそうですよ。
あんな風にしてくれたの、峰芝さんが三人目です。
だから、素敵です!」
微笑む夏菜。
「………」
峰芝は、それを聞いて罪悪感に包まれていた。
(本当、純粋すぎ…)
前髪をかき上げ、くしゃっと握る。
夏菜の首についたキスマークを見て、ただ…からかってやろうと思っていた。
しかし、こんな真っ直ぐに澄んだ目で見られると、自分がとても汚い人間に思えるのだ。
「峰芝さん?」
「……………帰ろうか…」
「え?相談は?」
「もう、大丈夫だから。
帰ろ?」
夏菜の手を掴む。
「え?峰芝…さん?」
「………」
そのまま峰芝に、手を引かれる。
「峰芝さん!ちょ、離してください!」
そして、駐輪場まで連れていかれた。
「送るから、乗って?」
夏菜にヘルメットを被せ、バイクの後ろを指す。
「一人で帰れます」
夏菜はヘルメットを外し、峰芝に渡した。
夏菜の真っ直ぐな視線に、峰芝は目をそらし俯いた。
「…………わかった」
ボソッと言った峰芝は、ヘルメットを取りバイクに跨がった。
そして、走らせたのだった。
ガン━━━━━
ヘルメットを、床に投げつける。
「………想定外だ」
そして、呟いた。
「飛鷹?どうした?」
ソファに座っていた、友人が顔を覗き込んでくる。
ここは、峰芝が友人二人と三人で借りて同居しているマンションの一室。
三人共、大学の四年生だ。
「あ?」
「キレてる…」
もう一人の友人が呟いた。
「どうしたんだよ?
あ!どう?最強の男の嫁さんは」
「落とせそう?」
「うるせぇよ!」
そう言い放って峰芝は、自室に向かったのだった。