強烈な旦那様♡おバカなカメ
李範の罪
「━━━━そう…なんだ……」
“後は、二人で解決させろ”
そう言い残して、李範は夏菜の元へ戻り二人は自宅へ帰った。
そして今は、ベッドに横になっている李範と夏菜。
李範は夏菜を包み込むように抱き締め、夏菜もしがみつくように李範に抱きつく。
これは、二人の寝る時のスタイルだ。
夏菜は、咲那と淘汰のことを李範に聞き、切なく瞳を揺らした。
「まぁ…あのタイプはここまで言えば、それ以上のことはしない。
そんな度胸なんかないからな。
だから、安心しろ」
「うん…」
「ほら、寝よう。
明日は、早いぞ」
「うん」
頭をポンポンと撫でる李範に、夏菜は頷いた。
次の日━━━━━━
李範は、墓の前にいた。
フリーで活動する李範。
“円 純”というペンネームで、活動していて“かなり”の売れっ子デザイナーなのだ。
李範にデザインをしてもらうと、業績が10倍に膨れ上がるとまで言われる程名前が売れている。
(ただし、おバカな夏菜はその凄さを全くわかっていない(笑))
李範は夏菜に“俺のペンネームは絶対に誰にも言うな”と釘を刺している。
それは名前が知られると、夏菜に媚を売ってきたり、夏菜を利用して仕事を取ろうとする人間が出てくるからだ。
李範にとって、夏菜は“大切な愛おしい最愛の妻”
夏菜を傷つけられることは、李範にとっての最大の苦痛なのだ。
李範に“ある意味”依存気味に頼りきっている、夏菜。
夏菜の天然と依存には、李範は助かっている。
李範が“言うな”と言えば、夏菜は何の疑いもなく絶対に言わない。
夏菜は天然故に、李範の言葉を真っ直ぐ受け入れるからだ。
李範は、事務所というのはない。
基本的には在宅ワークで、その日に応じてクライアントの所へ行ったり、クライアントの事務所で打ち合わせしたり様々だ。
今日は、クライアントの事務所に行く日だがその前に墓地に寄ったのだ。
ここには、李範の大切“だった”女性が眠っている。
「純香…」
墓に彫ってある名前をなぞる。
「もうすぐ、命日だな……」
李範にとって純香は、初めて心から愛した女性だ。
10年前━━━━━━
当日李範は、高校三年生。
その時李範は、沢山の仲間達と毎日遊んで楽しく暮らしていた。
その中に純香もいた。
仲間達と同じタトゥーを彫り、悪いことも沢山してきた李範。
そんな李範達に母親のように説教したり、なだめるのが純香の役目のようなものだった。
“後は、二人で解決させろ”
そう言い残して、李範は夏菜の元へ戻り二人は自宅へ帰った。
そして今は、ベッドに横になっている李範と夏菜。
李範は夏菜を包み込むように抱き締め、夏菜もしがみつくように李範に抱きつく。
これは、二人の寝る時のスタイルだ。
夏菜は、咲那と淘汰のことを李範に聞き、切なく瞳を揺らした。
「まぁ…あのタイプはここまで言えば、それ以上のことはしない。
そんな度胸なんかないからな。
だから、安心しろ」
「うん…」
「ほら、寝よう。
明日は、早いぞ」
「うん」
頭をポンポンと撫でる李範に、夏菜は頷いた。
次の日━━━━━━
李範は、墓の前にいた。
フリーで活動する李範。
“円 純”というペンネームで、活動していて“かなり”の売れっ子デザイナーなのだ。
李範にデザインをしてもらうと、業績が10倍に膨れ上がるとまで言われる程名前が売れている。
(ただし、おバカな夏菜はその凄さを全くわかっていない(笑))
李範は夏菜に“俺のペンネームは絶対に誰にも言うな”と釘を刺している。
それは名前が知られると、夏菜に媚を売ってきたり、夏菜を利用して仕事を取ろうとする人間が出てくるからだ。
李範にとって、夏菜は“大切な愛おしい最愛の妻”
夏菜を傷つけられることは、李範にとっての最大の苦痛なのだ。
李範に“ある意味”依存気味に頼りきっている、夏菜。
夏菜の天然と依存には、李範は助かっている。
李範が“言うな”と言えば、夏菜は何の疑いもなく絶対に言わない。
夏菜は天然故に、李範の言葉を真っ直ぐ受け入れるからだ。
李範は、事務所というのはない。
基本的には在宅ワークで、その日に応じてクライアントの所へ行ったり、クライアントの事務所で打ち合わせしたり様々だ。
今日は、クライアントの事務所に行く日だがその前に墓地に寄ったのだ。
ここには、李範の大切“だった”女性が眠っている。
「純香…」
墓に彫ってある名前をなぞる。
「もうすぐ、命日だな……」
李範にとって純香は、初めて心から愛した女性だ。
10年前━━━━━━
当日李範は、高校三年生。
その時李範は、沢山の仲間達と毎日遊んで楽しく暮らしていた。
その中に純香もいた。
仲間達と同じタトゥーを彫り、悪いことも沢山してきた李範。
そんな李範達に母親のように説教したり、なだめるのが純香の役目のようなものだった。