強烈な旦那様♡おバカなカメ

『━━━━━連れてきたよ～』

そこに、鬼闘の仲間がある人物を連れてきた。

『………っ…純…香…！！？
なん…で…！？』

『だってぇー、円城寺くんが本気だしてくれないんだもーん！』

『………李範…』

『純香！！？』

『さぁ、殺り合おうや！円城寺！！
じゃねぇと……お前の宝物、ヤるぞ！？』

『李範、ダメよ！挑発に乗らないで！！
私は大丈夫だから！』
『……るせーよ、クソ女！！』

『キャッ━━━━！！！？』
あっという間に組み敷かれる純香。

『純香！！？』

それでも純香は、李範を止めていた。
『ダメ！！李範！！
もう……終わらせなきゃ！！こんな汚ない戦い』

『だからって、目の前で大切な女がヤられるを見て、それでも我慢しろっつうのかよ！！？』

『そうよ！！私は李範が傍にいてくれたら、それでいい！！』
鬼闘に乱暴されながらも、純香は必死に李範に言い聞かせる。

李範は、頭が爆発しそうになっていた。
『もう、やめてくれ！！
殺るなら、俺を殺れよ！！』

『だったら、かかってこいよ！！』
そう言って鬼闘は、純香にナイフをあてた。

『━━━━━！！！！？』
もう………李範は、限界を越えていた。


ゆっくり、立ち上がる李範。

必死に李範に言い聞かせる、純香。

でももう、李範は純香の声が聞こえなくなっていた。
それ程までに、憤怒の感情で我を忘れていた。


純香は、思う━━━━━

あぁ、もう……李範に私の声が届かない。
でももうこれ以上……李範の手を汚したくない。


純香は、自身にあてられているナイフに向かって“自分から”刺さりにいった。

思いの外、深く刺さったナイフ。
沢山の血が噴き出した。

李範や、鬼闘、鬼闘の仲間………
全ての動きが止まっ、た━━━━━━

ゆっくり倒れる、純香。

バサッ━━━と静かに純香が倒れて、また全てが動き出した。


『純香ぁぁぁーーーーー！！！！！！？』


━━━━━━あの後、怒りで我を忘れた李範によって鬼闘達はボロボロになぶられた。



純香のことは、李範の深い心の傷となった。

しかしそんな李範を立ち直らせたのは、純香だ。