社長は身代わり婚約者を溺愛する
素敵な人だったって、バレたくない。
「そっか。写真まだあるかな。見ておくかな。」
「えっ⁉」
芹香の発言に、不安が過る。
「まだ、信一郎さんの写真、持ってるの?」
「信一郎さんって言うんだ。名前も知らなかった。うん、あると思う。」
どうしよう。芹香が信一郎さんの写真を見て、素敵な人だって思ったら。
「……見るの?」
「だって、小太りの我儘オジサンなんて、興味あるじゃん。」
「芹香。どういう趣味してるの?」
芹香から興味を遠ざけようとして、却って興味を引くだなんて。
「そうだ。スマホに送って貰おう。」
「待って!」
私は芹香の行動を止めた。
「……もう断った人なんだから、どうでもいいじゃない。」
「それもそうか。」
芹香はスマホを、テーブルの上に置いた。
間一髪ってやつだった。
「そっか。写真まだあるかな。見ておくかな。」
「えっ⁉」
芹香の発言に、不安が過る。
「まだ、信一郎さんの写真、持ってるの?」
「信一郎さんって言うんだ。名前も知らなかった。うん、あると思う。」
どうしよう。芹香が信一郎さんの写真を見て、素敵な人だって思ったら。
「……見るの?」
「だって、小太りの我儘オジサンなんて、興味あるじゃん。」
「芹香。どういう趣味してるの?」
芹香から興味を遠ざけようとして、却って興味を引くだなんて。
「そうだ。スマホに送って貰おう。」
「待って!」
私は芹香の行動を止めた。
「……もう断った人なんだから、どうでもいいじゃない。」
「それもそうか。」
芹香はスマホを、テーブルの上に置いた。
間一髪ってやつだった。