海色の世界を、君のとなりで。
*
「なんだよ、さっきのプレーは」
遠征のための貸切バスに乗り込んだ途端、後ろの席から声が飛んできた。
驚いて視線を遣ると、そこにいたのは、不満げに眉を寄せる星野だった。
……最悪だ。
誰も乗ってないからてっきり一番だと思ったのに、まさか星野がいたなんて。
こんなことなら他のメンバーと一緒に来ればよかった。
今から戻ろうか、と思ったけれど、「おい、成瀬」と呼び止められ、それもできずに仕方なく来た時と同じ席に座った。
それにしても、男女合同の貸切バスなんて。
うちの学校は田舎で部員数も少なく、そうなってしまうのは仕方がないのかもしれないけれど、どうにかしてほしいものだと思ってしまう。
可奈は「星野くんと一緒のバスなんて最高!」と喜んでいたけれど、今のわたしの状況になったら絶対に考えをあらためてくれるだろう。
居心地が悪すぎて吐きそうだ。
「なんだよ、さっきのプレーは」
遠征のための貸切バスに乗り込んだ途端、後ろの席から声が飛んできた。
驚いて視線を遣ると、そこにいたのは、不満げに眉を寄せる星野だった。
……最悪だ。
誰も乗ってないからてっきり一番だと思ったのに、まさか星野がいたなんて。
こんなことなら他のメンバーと一緒に来ればよかった。
今から戻ろうか、と思ったけれど、「おい、成瀬」と呼び止められ、それもできずに仕方なく来た時と同じ席に座った。
それにしても、男女合同の貸切バスなんて。
うちの学校は田舎で部員数も少なく、そうなってしまうのは仕方がないのかもしれないけれど、どうにかしてほしいものだと思ってしまう。
可奈は「星野くんと一緒のバスなんて最高!」と喜んでいたけれど、今のわたしの状況になったら絶対に考えをあらためてくれるだろう。
居心地が悪すぎて吐きそうだ。