君の甘い笑顔に落とされたい。
「いやいや、さっきの電話の時もだけど、声とか雰囲気とかちょっと変わってるような気がする」
空になったお弁当箱を持って、第一音楽室へと続く階段をのぼる。
桃ちゃんはそう言うけど、私にはそんな風には見えないけどな……。
「とにかくっ、頑張ろうね茉白!久世の連絡先教えてもらお!」
「う、うん!せっかくのチャンスだもんね」
これを逃したら、次いつ話せるか分からないし。
頑張れ、わたし!