君の甘い笑顔に落とされたい。
「……休憩しない?」
英語のワークを終える前に根をあげてしまった桃ちゃん。
仕方ないなぁって小さく笑って、私もうんと腕を伸ばしてストレッチ。
「アメ食べる?ピーチ味のやつ」
「うん!ありがとう〜桃ちゃんそれ好きだよね」
「だって美味しいじゃん?……ていうか茉白さぁ、」
コロッと口の中でアメを転がしながら、
桃ちゃんは私の顔を覗き見た。
ど、どうしたの?
「……ちゃんと寝てる?クマひどいよ?」
「夜中まで勉強してるの?」って、心配な顔でそう続ける。
確かに、試験が近かったから勉強もしてたけど、
でも本当の理由はきっと……
「あ、分かった!久世とのこと思い出して眠れなくなってるんでしょう」
「うっ、さすが桃ちゃん……」