君の甘い笑顔に落とされたい。
そうなんです。
桃ちゃんの言う通り、理由は間違いなく
久世くんで。
『教えてほしいんじゃねーの。』
『じゃ、13時に入口のとこで。』
『おまえならいいかなって、そう思っただけ。』
久世くんの連絡先を教えてもらったこと、
一緒に水族館をまわる約束をしてくれたこと。
あの第一音楽室での出来事は、
夢だったんじゃないかって、ここ数日ずっと思ってしまう。
でも、私のスマホの中には久世くんの
連絡先が確かに登録してあるし、
『遠足の自由行動が楽しみだね!』って、
桃ちゃんからも言われた。
夢じゃないはずなんだけど、
だからこそ最近はハイテンションで。
ベッドで横になってもちゃんと寝れてる感がない。
「一緒に水族館まわれることになったんだもんね。そりゃあはしゃぐよね~」