君の甘い笑顔に落とされたい。
いくらなんでもひどすぎる。
そんな風に言わなくてもいいのに。
……なんて、今すぐにでもあの子を守ってあげたいけれど。
"── 自分の立ち位置ぐらい知っておいた方がいいんじゃない?"
去年言われた言葉が、いつまでも私に重く纏わりついてる。
私は自分から積極的に発言をするほうでもないし、誰かを引っ張るリーダー気質でもない。
何の取り柄もない、ただの平凡な女子。
そんな人が、今ここであの子の前に出たら、
"部外者が余計な口出しをするな"とか、
きっと、そういう風に言われるんだと思う。
もう傷つきたくないから、
だから私は何もしてあげられない……
『……っ、』
両手で顔を覆って、肩を震わせる。
そんな女子の姿を見て、私は、